以前に大阪市北区のマンション低層部分(市所有)に児童相談所?としてお伝えした件の続報です。半数以上のマンション居住者が反対した結果、大阪市は北区マンションへの児童相談所設置を断念しました。

その後、複数の候補地を検討した結果、東淀川区の旧市立西淡路小学校分校跡地へ建設する方針を固めたそうです。

児童相談所を旧小学校分校に タワーマン内設置を断念 大阪市

大阪市は3日、市北部に開設を計画している市内3カ所目の児童相談所「北部こども相談センター」について、東淀川区の旧市立西淡路小学校分校(約1900平方メートル)に建設する方針を決めた。同日の戦略会議で複数の候補地が挙がり、同分校が最適と判断した。平成32年度中の開設を目指す。

北部こども相談センターの開設をめぐり市は当初、北区のタワーマンション内に区分所有するフロアの利用を検討していたが、住民の反対で昨年12月に頓挫。新たな候補地の選定を進めていた。

同分校は虐待を受けたり非行をしたりした子供たちが身を置く「一時保護所」を設置できる広さがある。また、阪急電鉄淡路駅や、JRおおさか東線の延伸で31年春に開業する新駅からアクセスできることなどが評価された。すでに地元自治会などから理解も得られているという。

吉村洋文市長は「近くには公園などもあり、環境は良い」と評価。校舎は耐震基準を満たしていないため31年度から取り壊し、跡地にセンターを新築する。総工費は約14~15億円となる見込み。北、都島、福島、西淀川、淀川、東淀川、旭の7区を所管する予定。

http://www.sankei.com/west/news/170303/wst1703030066-n1.html

具体的な設置場所は阪急淡路駅の南西側、歩いて5分程度の場所にある「淡路3公園」です。

同分校は1995年4月に本校へ統廃合され、その後は淡路3公園として利用されているそうです。上記地図には、校舎跡がはっきり確認できます。

507/1000 淡路3公園と近くの児童遊園(大阪市東淀川区)

この場所は阪急淡路駅(堺筋線と相互乗り入れ)からのアクセスが良いのに加え、平成31年春に開業するJR淡路駅からも歩いて辿り着けます。

担当する地域全般からのアクセスを考慮すると、北区南東部に設置する旧案よりも公共交通機関は利用しやすそうです。

気になるのは、淡路3公園が維持されるかという点です。付近には同程度に広い公園はありません。公園機能は、統廃合されたもと淡路小学校跡地に移転する可能性もあるでしょう。同公園から300メートル程度の場所にあり、広さも適当です。

記事によると、既に地元自治会などの理解が得られているそうです。相談所設置の必要性は多くの会派が認めています。すんなりと市会で可決されるのではないでしょうか。