平成26年度保育所入所申込状況の分析(北区編)です。

H26_nyuusyo_bunseki_kita
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(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【北区全体】
北区は保育所が新たに3カ所も設置されました(但し中之島東ちどり保育園は来年4月の開所予定が6月頃にずれこむそうです)。
これにより、区全体での募集数がH25:258人→H26:498人とほぼ倍増しています。
一方、申込数も479人→637人と大幅に増えています。
増加分の大半は新設保育所を第1希望として申し込んだ児童であり、保育所の新設により認可外保育施設からの変更を検討したり新たに保育所へ申し込んで仕事を始めようとするなど、潜在需要が顕在化したのかもしれません。
区全体での入所倍率は1.86→1.28倍となり、劇的に改善しています。
特に1歳児の入所倍率は2.30→1.61倍、2歳児は3.78→1.89倍、3歳児は2.09→1.46倍と大きく改善しています。

【保育所別】
大阪主婦之会保育園の入所倍率が0.58倍上昇して1.81倍となっています。
0-2歳児の入所倍率がいずれも上昇しています。
背景には都心部の再開発による子育て世代の流入がありそうです。
500メートルほど北にありながらも再開発エリアからは外れている中津保育園の入所倍率は横ばいであり、大阪主婦之会保育園を最寄りとするエリアに住居用マンションが建設されたからだと考えられます。

音色つばさ保育園の入所倍率が2.35倍も上昇して4.46倍となっていますが、5歳児の募集数が10人→0人となったのが原因です。
これを除くと入所倍率はほぼ昨年通りです。
同園は天六と梅田の中間地点であり、大阪主婦之会保育園と同じく再開発が盛んなエリアにあります。
0歳児の申込数が12→22人と激増しています。

同心保育園の入所倍率が1.06倍も下がり、2.37倍となっています。
1歳児の申込数が31→12人、入所倍率が5.17→2.00倍となっているのが主たる要因です。
昨年の倍率があまりに高く、付近の2新設保育所(中之島東ちどり保育園・ちゃいれっく大阪北保育園)を第1希望にした方が多かったと思われます。
両新設園は0ー3歳児は概ね募集数と申込数が均衡していますが、幼稚園と重なる4ー5歳児は著しい開きが生じてしまっています。
両園を第2希望以下で希望している方も少なくないでしょうから、今からでも4-5歳児の枠を0ー3歳児へ変更できないものでしょうか。

同様の傾向は大淀地域に新設されるクオリスキッズ北梅田保育園でも見受けられます。
大淀保育所の入所倍率が下がると予測していたのですが昨年からほぼ横ばい、申込数は昨年を上回る状況でした。
これも恐らくは大淀地域の再開発による影響であり、第1希望は勝手を知っている大淀保育所、第2希望は新設保育所という方が多いと推測します。

【まとめ】
保育所の新設による効果ははっきりと現れています。
状況は劇的に改善していますが、入所するのが「極めて困難」から「やや困難」へ変わったに過ぎません。
特に天神橋筋六丁目付近が深刻なままです(思いつきですが、もと北天満小学校の敷地を有効活用できないでしょうか?)。
この付近にお住まいの方は、飛翔橋を渡ってすぐにある都島区のぜんげんじさくらさくほいくえんもご検討下さい。