大阪市では毎月1日に各保育所等の空き定員が発表されています。これで驚くべき事が判明しました。

話題になっている森友学園の関連法人「社会福祉法人肇國舎」が経営する高等森友学園保育園(淀川区)にて、少なくとも11名の入所辞退者が生じた様子です。

1次募集後の空き4月1日時点での空き定員
0歳児003
1歳児0512
2歳児0613
3歳児5416
4歳児328
5歳児005
合計81757

1次募集後の空き(2月3日時点)、及び4月1日時点での空き情報は淀川区ウェブサイトに掲載されています。

これによると、1次募集が終わった段階では3歳児5人・4歳児3人、合計8人の空き定員が発生していました。淀川区西部は保育所等へやや入所しやすい地域ですが、各保育所の0-2歳児はほぼ全定員が埋まっていました。空きがあるのは一部保育所と小規模保育のみです。

しかし、2カ月後の4月1日時点となると状況が一変しました。待機児童問題が深刻な1歳児でさえ5人、2歳児は6人もの空きが生じていました。いずれも1次募集発表後での追加募集数は0人でした。少なくとも11名が入所辞退した様子です。

これにより、高等森友学園の定員57人の内、4月1日時点では何と17人の空きが生じている事となりました。特に1-2歳児は多く、定員の半分が空いています。他の保育所等と比較して、これは異常な事態です。

理由は明白です。運営する森友学園や関連法人での様々なトラブル特に幼稚園や保育園での虐待疑惑が著しく影響したのでしょう。こうした保育所に大切な子供の保育をお願いしにくい、と考える保護者心理は当然です。

辞退した児童は近隣の小規模保育に移った方が多いと推測されます。1次募集後と比べ、4月1日時点での空き数が大きく減少しています。

原則として、入所内定後の辞退は減点措置(5点)が講じられます。しかし、一覧のトラブル・報道等を鑑み、減点措置の対象外にしたと推測されます。

今後は少しずつ転所者が生じる恐れもあります。近隣の保育所では3-5歳児の空きがあり、ここへの転所であれば容易だからです。

在園を継続する事に不安がある方は、淀川区役所保育担当へご相談下さい。