平成26年度保育所入所申込状況分析、今度は福島区です。

H26_nyuusyo_bunseki_fukushima
H26_nyuusyo_bunseki_fukushima.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【区全体】
申込数はH25:484人→H26:507人と微増する一方、募集数は281→361人と増えており、入所倍率は1.72→1.40倍と低下しています。
申込数・募集数の増加分は新設保育所を第1希望とする申込数・募集数とほぼ等しいです。
新設保育所により、区全体では0歳児を除く各年齢別の入所倍率も減少しています。
とは言うものの、1歳児の入所倍率は1.63倍、2歳児は2.27倍、3歳児は1.79倍と高水準が続いています。

【保育所別】
新設保育所のあい保育園海老江は0歳児・2歳児・3歳児での第1希望が多いのですが、1歳児・4-5歳児は殆どいません。
1歳児は近くの海老江保育所や保育所第二和光園を第1希望としている方が多い様子です。

入所倍率が4.00→3.19倍と著しく下がっているのはひばり保育園です。
募集数が31→37人と増えているのも理由の一つですが、H25の入所者平均点が202.4点、基準点が195点という市内屈指の高さの為か、同保育所を第1希望から外した方が多い為かもしれません(付近に他の保育所がないので、説得力のある推測ではありません)。

特異な値なのが海老江保育所の3歳児です。
申込数が7→11人、募集数が12→2人となり、入所倍率が0.58→5.50倍と激増しています。
同保育所のすぐ近くに海老江西幼稚園があるのですが、平成28年3月に廃園とする案が検討されています(決定ではありません、くわしくはこちら)。
こうした動きを受けて、3歳児から同幼稚園へ入園するのではなく引き続いて同保育所に在籍したり、または3歳になってから同幼稚園ではなく同保育所へ入所しようとする児童が増えたのではないかと推測しています。

【まとめ】
新設保育所の効果はあるものの、あくまで限定的です。
離れた地域の保育所の入所倍率は昨年とあまり変わらず、昨年と同様、今年も高い選考点数が要求されるでしょう。
希望保育所から漏れてしまった場合、4月入所を諦めて6月に増設される予定の海西ひばり保育園や、別途新設される予定の保育所への入所を検討した方が良いかもしれません。
また、近くに廃止が検討されている幼稚園がある場合、保育所の3歳児の申込数・募集数に大きな影響を及ぼす可能性があります。