H29保育所等一斉入所結果分析、第13回は西区を取り上げます。同区に関する過去の分析記事は「検索:西区 分析」からご覧下さい。

西区は大阪市の中心部に位置しています。本町・淀屋橋・梅田といったビジネス街へのアクセスに優れる一方、落ち着いた街並みが続いています。

子育て世帯に強く好まれており、工場跡地等にファミリー向け大型マンションが次々に建築されています。未就学児は毎年4%前後も増加しています。

反面、教育・保育施設は不足しています。小中学校は児童・生徒数が急増し、過密化が進行しています。小中学校を新設する計画が検討されていますが、開校するのは早くても数年後でしょう。

また、保育所等は著しく不足しています。フルタイム共働きであっても入所できない世帯が少なくありません。特に西区東部は入所するのが市内で最も難しい地域と言われます。

過密する堀江学区(大阪市西区)の教育・保育環境

【6/13追記】「母・父になるなら流山市はやめろ」と「大阪市中心部で子供急増・教室不足」

今春の一斉入所はどの様な結果だったのでしょうか。

(更に詳しい情報は、大阪市子育て支援施設マップ(非公式)子育て支援施設データベース年齢・点数毎の個別結果集約新設施設情報からご覧下さい。)

非常に難しい西区(特に東部)の1-2歳児入所

今春の一斉入所も非常に厳しい内容でした。その中でも極めて深刻なのは、東部地区(木津川以東)の1-2歳児です。子育て世帯に人気のあるエリアです。1歳児の入所者平均点は202.8点(市内トップ)となり、申込者の半数近くは保留となってしまいました。

この地域にある保育所へ1-2歳児が入所するには、大半の施設で何らかの加点が必要だったと推測されます。推定入所最低点も201-207点という保育所が殆どです。

特に厳しかったと推測されるのは、堀江敬愛保育園アスク南堀江保育園YPC保育園です。いずれも西区南東部にある、新しい保育所です。

これらの施設の1歳児推定入所最低点は207点でした。きょうだいが在籍していても入所できなかった児童が生じた恐れがあります。これらの施設は1歳児募集数が少なく、第1希望倍率が極めて高かった為です。

西区東部は他の保育所も厳しい状況です。西六保育園新町保育園新町第2保育園は、入所者平均点が200点を大きく超えました。

大阪市内で入所するのが最も難しい保育施設の一つです。210点以上の入所者が少なくありません。いずれの年齢であっても、加点なしで入所するのは難しかったでしょう。

地域型保育事業も容易ではありません。西六保育園の連携施設であるおひさまルームは別格として、それ以外も1歳児で入所するにはフルタイム共働きでなければ難しかったでしょう。

それ以外はフルタイム共働きで何とか

しかし、こうした状況は東部地区の1-2歳児に限られます。東部でも、0歳児の入所最低点は200点以下という施設が殆どです。希望するいずれかの施設へ入所できそうです。

というのも、西区の1歳児入所倍率は「1.16倍」でした。東部と西部・保育所と地域型保育で申込数や第1希望に偏りがあるとは言え、均すと大半の希望者が入所できる計算となりました。

【H29保育所等一斉入所結果分析】(3)区毎・年齢毎・点数毎の入所決定状況によると、0歳児入所決定者の内、201点以上だったのは約4割でした(1歳児は約7割)。

また、西部地区の保育所は、1-2歳児でも200点で入所できたと推測されます。少なくとも加点が必須という状況ではありません。

なお、平成30年春に掛けて、西区では数多くの保育所等の新設を予定しています(詳細はこちら)。点数に自信の無い方は、こうした新設施設を中心に検討すると可能性が広がるでしょう。

リクエストは問い合わせ・コメントからお寄せ下さい

次回は平野区を掲載していく予定です。「○○区の情報を早く知りたい」「○○地区・○○保育所について詳しく」といったリクエストがあれば、問い合わせやコメント欄からお寄せ下さい。

今年からはサイト上に掲載する分析内容を若干抑え、代わりに問い合わせに対する返事を充実させる予定です。

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