H26保育所入所申込状況分析、今回もリクエストを頂きました。
17回目は東住吉区です。

情報のご提供・分析等に関するご要望・個別のお問い合わせ等がありましたら、コメント欄にご記入頂くかお問い合わせからメッセージをお送り下さい。
なお、18回目は港区について分析します。

【まとめ】
3保育所の募集数が急減しています。
南部は比較的入所しやすく逆に北部は入所しにくい傾向に変わりはなく、むしろ加速する可能性があります。

H26_nyuusyo_bunseki_higashisumiyoshi
H26_nyuusyo_bunseki_higashisumiyoshi.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

【区全体】
申込数がH25:446→H26:513人と67人増える一方、募集数は536→493人と43人減少しており、入所倍率は0.83→1.04倍へと上昇しました。
募集数が減少した主な要因は、めばえ保育園・第2めばえ保育園・天宗東住吉園での募集数が激減(特に前者は9割減)した点です(詳細は後述)。
申込数の増加分の殆どは0-2歳児で、全ての年齢層で入所倍率が上昇しています。
とりわけ0歳児と2歳児は伸びが大きく、状況が昨年とは一変しています。
H25は「点数が低くても多少足を伸ばせば入所できる保育所があった」という状況だったと推測されますが、今年は違うかもしれません。

【保育所別】
入所倍率が最も高いのは、昨年に引き続いて新生保育園です。
昨年も今年も入所倍率が2倍を越えています。
付近は住宅街が広がり、阪和線や地下鉄谷町線へのアクセスが良く、区役所・警察署がある区中心部なので人気を集めていると推測されます。
基準点は125点となっていますが、H25の入所者24人の内、19人が191点以上で入所しており、入所するのは決して容易ではないでしょう。
特に0歳児・1歳児の一定割合は既に同保育園へ通っている児童の弟妹で占められる可能性が考えられます。

同保育園を除くと、東住吉区内の保育所への入所倍率は概ね1倍前後となっています。
ただ、各保育所への申込・募集数と平成25年度新入所者の点数を見ていると、腑に落ちない点が散見されます。

(1)北田辺保育園を第1希望とする申込数が少ない
区内最北部にあって天王寺にも近い北田辺保育園は、H25の入所者平均が201.2点、基準点が195点と区内のみならず市内屈指の高さとなっています。
にも関わらず、H25の入所倍率は1.11倍、H26は1.37倍と極端に高くありません。
似た様な平均点・基準点にある他区の保育所は倍率が2倍を越えるのがほぼ当然の状況となっています。
昨年の中間発表後に希望保育所を変更された方が多かったのかもしれません。
入所倍率が極端に高くない原因は手元の資料からは不明です。

(2)めばえ保育園・第2めばえ保育園・天宗東住吉園の募集数が激減している
前2園は同じ社会福祉法人が運営しています。
募集数はそれぞれ3人/0人となっています。
大阪市HPの保育所基本情報【東住吉区】に掲載されていません。
何か急な事情があったのでしょうか。

これが仮に本当であれば、近隣の北田辺保育園・めぐむ保育園へ第1希望保育所を変更する可能性が高いでしょう。
両園はH26の入所倍率が共に上昇しており、更なる上昇が懸念されます。

天宗東住吉園は2-5歳児の募集数が激減しています。
2-5歳児は定員が各約60人であるにもかかわらず各40人前後しか在籍しておらず、実態に合わせて定員数を削減した為かもしれません。