定期的に寄せられる相談の中には、「通っている保育所の保育内容に疑問や不信感がある、どうしても転所したい!」という物があります。せっかく保育所へ入所したものの、思っていた内容と違っていたのでしょう。

こうした相談を受けた際、「まずは保育所としっかり話し合って下さい、それでも変わらなければ大阪市役所や区役所に相談してみて下さい。」とお返事を差し上げています。

が、話し合いが決裂し、市役所や区役所へ相談しても事態が好転しない場合もあります。このまま通わせ続けるのは難しいかもしれません。

しかしながら、大阪市では保育所から別の保育所へ転所するのは容易ではありません。大阪市保育所等入所調整基準においては、基本点数が半分となってしまうからです(やむを得ないと認められる場合を除く)。

「やむを得ない」と認められるのは、きょうだいと同じ保育施設への転所・転居に伴う転所・地域型保育事業から保育所への転所希望が該当すると言われています。

反面、少なくともここ1-2年の間は「保育所に不信感がある・保育内容が違う」といった理由では、「やむを得ない」と認められづらい様子です。

高等森友学園保育園の様に法令違反(保育士不足)が生じていれば話は別ですが、それに該当しないケースでは難しいと感じています。

退所届を提出すれば、基本点数が減点されない!

それでも「どうしてもすぐに転所したい!」という時は、どうすれば良いのでしょうか。

先日、港区役所のウェブサイト「保育施設等についての説明会を開催します」に、保育施設利用の選考についてという説明資料が掲載されました。非常に興味深い文章が掲載されています。

申込締切日までに退所届の提出をされることにより、入所希望日までに退所する意思が確認できた場合は、基本点数に0.5をかけた点数は適用しません。

保育施設利用の選考について

退所が確定しているのであれば転所ではなく、新たな入所申込と見做せるからでしょうか。背水の陣とでも呼べそうな制度(内規)です。

こうした内規を利用しやすいのは、一斉入所での転所希望でしょう。まとまった数の入所枠があるからです。

この内規の存在は以前に噂話をして聞いた事がありました。半信半疑で裏取りができなかったので、公表するのは見送っていました。

しかし、説明会での資料という形で港区役所が正式に公表しました。同区に限らず、他の区役所でも同じ取扱いが為されていると考えられます。

ただ、保育施設の転所は保護者・子供に大きな負担が掛かります。入所申込を行う前には入念に見学をし、疑問点をしっかり確認する様にして下さい。