平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第3回は大阪市西区です。施設毎に気になる点を駆け足で指摘しています。

※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。

申込数が大幅減!昨年よりやや入所しやすいか

H31保育所等一斉入所において、心配だった地域の一つが西区でした。昨年は非常に多くの保育所が新設された反面、今年度(平成30年5月~平成31年4月開所予定)は6施設(3保育所・1こども園・2小規模保育)に留まりました。

結果として募集数はほぼ昨年と同じ、そして申込数は昨年の879人から163人減の716人となりました。

昨年度の一斉入所等で入所した児童が非常に多かったのに加え、西区での大規模マンションの建設が一息ついた為だと推測されます。

1歳児入所倍率が1.40倍、2歳児が1.39倍、3歳児が1.01倍です。2年前と比べると劇的に低下しています。

西六保育園・堀江敬愛保育園が2倍超

特に厳しい保育所から見ていきます。

西六保育園は第1希望倍率が2.5倍、西区トップです。毎年、市内で最も入所しにくい保育所の一つです。ただ、昨年の3.08倍より低下しています。

0歳児が1.89倍、多くはきょうだい加点で占めるでしょう。1歳児は2.27倍、2歳児は2.75倍、きょうだい加点・認可外加点等が必須でしょう。3-4歳児は申込者が多いのですが、募集予定がありません。

堀江敬愛保育園は2.12倍です。こちらも昨年の2.74倍から若干低下しています。0歳児は1.58倍、きょうだい加点の児童が多い反面、加点が無い児童でも入所できる可能性があります。

1歳児は3.17倍、きょうだい加点がある児童でも入所できない可能性があります。3-4歳児でも募集が行われていますね。地域型保育事業が非常に多い地域なので、この年齢の募集があるのはありがたいです。

保育所は1歳児・3歳児入所希望に要注意

アスク南堀江保育園は募集数が歪です。0歳児募集数は9人、1歳児は1人、2歳児は5人です。1歳児はきょうだい加点が必須でしょうが、0歳児・2歳児は意外に入りやすそうです。

りんりん保育園は入所しやすくなっています。0歳児が0.6倍、1歳児が1.22倍です。靱公園周辺の保育所事情、徐々に改善しているのかもしれません。

YMCAあわざ保育園も同様です。ただ、ここは2歳児保育までなので、3歳児からは別の保育所等へ転所する必要があります。

YMCAとさぼり保育園は1歳児が2.4倍(保育士1人)と厳しい状況です。加点が無ければ難しそうです。0歳児が0.42倍と、乖離が激しいですね。

アポロ南堀江保育園も1歳児が2.0倍と厳しくなっています。1歳児は0.89倍、3歳児は募集予定がありません。

うつぼほんまち保育園は大幅に入所しやすくなっています。特に1歳児は4.0倍から1.33倍へ急落しています。靱公園周辺の保育所申込み、大きく減少しているのでしょうか。

ソフィア南堀江保育園も入所しやすい状況です。1歳児は0.33倍、第2希望以下に記入している人が多いのでしょう。

ポプラ保育園は1歳児が要注意です。保育士優先枠申込みがある為、実質的な募集数は1人のみです。きょうだい加点等が必須でしょう。第2希望以下で記入する意義は乏しそうです。

メリーガーデン保育園は0歳児が1.0倍とやや厳しめです。3歳児は3人の申込みがあります。募集予定は0人ですが幼稚園・転居等で退所する児童が現れ、募集される事もあります。

新町保育園は入所しやすくなっています。0歳児は第1希望1人のみ、恐らくきょうだいが在籍している児童でしょう。1歳児も入所しやすいです。ここ数年間で周囲に多くの新設補言う書が開所し、希望が分散したのでしょう。

西保育所はやや入所しづらいです。1歳児が1.22倍、0歳児が1.33倍です。西区西部は保育所等があまり新設されていません。

波除学園分園なみぴよ・ぴよこじまを第1希望としている児童が2人のみです。

梅本保育所は3歳児で6人も募集があり、3人が第1希望としています。木津川西岸にありますが、東岸側からも通いやすい場所です。

鈴の音保育園は1歳児申込が殺到し、倍率が2.08倍に達しています。九条地域もファミリー向けマンション等が増え、保育所がやや不足している感があります。

YPC保育園は募集予定数に偏りがあります。1歳児募集が1人のみです。入所できないきょうだいがいるかもしれません。反面、0歳児は9人、2歳児は4人募集です。

ほっぺるランド国津橋は1歳児倍率が1.4倍です。やはり木津川西岸地域の1歳児募集数が不足していますね。

新町第2保育園は多くの第1希望が集まっています。0歳児は1.5倍(保育士あり)、1歳児は2.2倍です。第1希望を新町保育園へ変更した方が良いケースもあるでしょう。

あい・あい保育園本町園は中央区との境にあります。1歳児申込数より0歳児申込数が多いのは、やや珍しいケースです。0歳児から復職する方が多いのでしょうか。

にしながほり保育園は1歳児で多くの申込みを集めています。1歳児は1.55倍(保育士あり)です。加点がある児童がまず内定し、加点がない児童は希望順位・世帯所得等で判定されるでしょう。

京町堀西船場保育園は1歳児・3歳児・4歳児で2倍超です。周辺他園で3歳児募集が少なく、希望者がここに集中した形です。1歳児は希望変更があるかもしれませんね。

西区南堀江保育園てのひらは第1希望者が少なめです。西区の南端にあり、区内から少し通いにくいです。1歳児は0.33倍と、やや入りやすそうです。

立売堀敬愛保育園は0歳児が1.5倍(保育士あり)と入所しづらいです。2-3歳児募集数が多いのはありがたいですね。

クオリスキッズ新町保育園は1歳児第1希望者が0人です。きょうだい加点がある1歳児が0人だと推測されます。募集数は少ないものの、入所できる可能性が高いかもしれません。

地域型保育は一部に集中、それ以外は第1希望者少ない

地域型保育施設を第1希望とする児童は多くない反面、一部施設に希望が集まっています。

京町堀バンビ園は1歳児募集予定数が0人にも関わらず、5人(保育士含む)が第1希望としています。この地域(京町堀3・阿波座等)は保育所が少なく、第1希望が集中したのかもしれません。

新町第3保育園は0歳児のみの募集ですね。1-2歳児募集がないのが不思議です。実は同園の様に、1-2歳児募集数を大きく減らしている保育所が少なくありません。一部の園は「保育士が採用できず、やむを得ず募集数を減らした」そうです。

おひさまルームは西六保育園への優先入所枠があります。その為か、1歳児倍率は2.0倍です。0歳児第1希望者は0人なので、ここに変更する児童もいそうですね。

ソフィア南堀江乳児保育園・シュッポッポ保育園・はなぞの保育園・たいようランド・ちよざき保育園・グローバル南堀江保育園は第1希望者が少なめです。第2希望以下に記入している児童が相当数いるのでしょう。

あい・あい保育園阿波座園は多くの児童が第1希望としています。京町堀バンビ園と同じく、阿波座地域は保育所が不足しています。確実に保育所等へ入所したい第1子を中心に、多くの児童が希望したのでしょう。他のあい・あい保育園への優先入所枠もあるかもしれません(未確認です)。

あろは保育園は多くの1歳児が第1希望としています。西区南端ですが桜川駅に近く、利便性は良い場所です。

新設保育所等はあけぼのほりえこども園に希望殺到

千代崎ポプラ保育園の第1希望者が少なめです。自転車を利用すれば西長堀駅から近く、第2希望以下に記入している方が多いのでしょう。

太陽南堀江保育園は2-3歳児の希望者が多いです。募集数が少ない2-3歳児の受け皿となっています。

大阪市の肝いり、なにわのもり保育園送迎ステーション(3歳児以降は森之宮の新設保育園へ送迎)の第1希望者は2人です。保育士・保育園等とのコミュニケーション不足が心配されたのでしょうか。

心配材料はもう一つあります。11月上旬時点で、送迎先(なにわのもり保育園)は更地でした。3月末までに園舎は完成するのでしょうか。

大阪市立堀江幼稚園が移転・民営化して開所する「あけぼのほりえこども園」は、非常に多くの第1希望者が殺到しています。0歳児1.17倍、1歳児2.5倍(保育士あり)、2歳児2倍(保育士あり)、3歳児1.33倍、4歳児3倍、5歳児0.5倍です。

1-3歳児の多くは、何らかの加点がある児童が内定するでしょう。加点がないフルタイム共働き世帯に残された入所枠は少なく、世帯所得で判定される可能性が高いです。3歳児以降の入所希望者は、1号認定(幼稚園部分)での入所も検討する価値がありそうです。

なにわのもり北堀江保育園の希望者は1歳児のみ、そして募集予定数を超えています。0歳児募集数を減らし、1歳児募集数に変更できないものでしょうか。

阿波座サンフレンズ保育園の第1希望者は少なめです。阿波座地域の多くの保育所等は希望者が非常に多いので、ここへ変更する児童も現れそうです。

今後の予定&お願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。

「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

次回以降は天王寺区・淀川区・福島区・鶴見区・中央区・城東区・東淀川区を予定しています。

同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。

ウェブサイト上にamazonリンク・サーチボックス等を掲載しています。ご家庭で使われる育児・生活用品・家電製品・消耗品等がありましたら、サイト上のamazonリンク等を経由して購入して頂ければ幸いです。

また、あらかじめAmazonギフト券(チャージタイプ)Amazonギフト券(Eメールタイプ)からギフト券を購入し、ご利用中のアカウントへチャージされると便利です。クレジットカードの使用履歴がamazonで埋まらずに済みます。