平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第13回は大阪市住吉区です。


※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。

昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。

1歳児入所は非常に厳しい

住吉区は1歳児入所倍率が1.48→1.65倍と高止まりしています。申込数が54人も増えた為です。

これにより、入所を申し込んだ1歳児の内、5人に2人は入所保留となってしまう見通しです。非常に厳しいです。

幾つかの保育所等が新設されたものの、1歳児募集数が絶対的に不足しています。また、多くの認定こども園は0-2歳児募集を行わない事が拍車を掛けています。

5保育所が2倍超、まんだい保育園は4.13倍

住吉区では5保育所等の入所倍率が2倍を超えました。

四恩るり保育園は2.67倍です。0歳児は3倍、1歳児は募集無しに3人希望しています。きょうだいが在籍している児童で決まりそうです。

なお、四恩みろく2夜間保育園・四恩るり2乳児保育園・四恩乳児保育園は、四恩学園が運営しています。保育年齢や入所資格等に制限があるので、入所を希望される方がご注意下さい。

長居保育園は2.30倍です。0歳児1.33倍、1歳児6.2倍、2歳児2.25倍、3歳児は募集無しに5人希望です。1歳児は何らかの加点が無ければ厳しいでしょう。0歳児はフルタイム共働きでなくとも入所できる可能性があります。

藤こども園は2.33倍です。0歳児1.5倍、1歳児14倍、4歳児6倍です。

1歳児募集予定数が昨年から22人も減少しているのは、今年から募集数を分園等に計上した為です。本園と分園を一括集計すると、1歳児入所倍率は1.3倍程度に留まります。

ただ、分園4では2歳児3.67倍、3歳児2.5倍と厳しい数字が出ています。200点を下回る方は厳しいと感じます。

きりん保育園は2.27倍です。0歳児1.44倍、1歳児2.83倍、2歳児募集無しに4人希望です。1歳児はフルタイム共働きで無ければ難しいでしょう。

まんだい保育園は何と4.13倍です。0歳児2.5倍、1歳児4.07倍(保育士あり、第1希望57人は市内最多?)、2歳児17倍です。何れの年齢も加点が無ければ非常に厳しいでしょう。加点が無い方は、第1希望の変更を検討して下さい。

1歳児は一部保育所へ殺到、大量の保留者が発生する見通し

それ以外の保育所等を個別に見ていきます。

あびこひかりこども園は0歳児1倍、1歳児1倍、2歳児2倍です。0-1歳児は短時間勤務の方でも入所できそうです。

こぐま保育園は1歳児4倍、2歳児5倍、3歳児2.5倍です。昨年は0歳児2.33倍でしたが、今年は0.67倍に急低下しました。昨年の高倍率を避けたのでしょう。募集数が減少した1歳児は、きょうだい加点で決まってしまう可能性が強いです。

ひまわり乳児保育園は1歳児1.58倍です。フルタイム共働きで無ければ厳しそうです。

ひまわり保育園は1歳児9倍(保育士あり)です。1歳児の募集予定数は1人のみの為、保育士優先枠で決まってしまいます。非保育士の方は、第1希望を他園に変えた方が良いでしょう。

万領保育所は0歳児1.33倍、1歳児1.14倍、2歳児1.5倍です。昨年より大幅に低下し、入所しやすくなっています。

遠里小野保育園は1歳児2.44倍、2歳児2.67倍、3歳児5倍です。いずれもフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。

苅田南保育所は0歳児3倍、1歳児2.33倍、2歳児1.67倍、3歳児3倍です。1歳児の第1希望者が急増しています。0-1歳児の大半はきょうだい加点、3歳児は卒園児加点がある児童が占めるでしょう。

山之内保育園は0歳児1倍(保育士あり)、1歳児1.17倍、3歳児1.5倍です。フルタイム共働きで無くとも入所できるでしょう。

住吉乳児保育所・住吉保育所は1歳児1.27倍、3歳児2倍です。1歳児はフルタイム共働きで無くとも入所できそうです。3歳児は地域型保育施設等の卒園児で無ければ厳しいでしょう。

浅香東保育所は入所倍率が急落しています。0-1歳児の入所倍率が昨年は非常に高く、今年は敬遠されたのでしょう。特に0歳児は非常に入所しやすくなっています。

大領乳児保育園は1歳児1.2倍です。フルタイム共働きで無ければ厳しいかもしれません。

大領保育園は第1希望数が募集数を下回っており、入所しやすくなっています。特に1歳児は昨年と様変わりしています。

長居保育園乳児センターは0-1歳児の入所倍率が1倍を大きく割り、非常に入所しやすい状況です。特に1歳児は顕著です。

グローバルキッズあびこ園は0歳児1.67倍、1歳児3倍、2歳児1.67倍です。1歳児はきょうだい加点で埋まってしまうかもしれません。

ほわいと保育園住吉は1-2歳児の募集予定が無く、多くの第1希望者が入所できない見通しです。0-2歳児の定員数がほぼ同じだからです。年齢毎の定員数に差を付ける様に、区役所等が積極的に指導すべきでした。

あい保育園長居は0歳児1.33倍(保育士あり)、1歳児6.67倍、2歳児3倍、3歳児1.67倍(保育士あり)です。1歳児はきょうだい加点等で埋まってしまうでしょう。0歳児・2歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しそうです。

みとう保育園は1歳児1.33倍です。併設されるみとう保育ルーム(地域型)の1歳児第1希望者が0人なので、両園を合算すれば第1希望者の多くは入所できるでしょう。

新設のかきつばた保育園は第1希望者の大半がそのまま入所できるでしょう。

東よさみ幼稚園は1歳児3.4倍、3歳児は募集予定無しに6人希望です。1歳児はフルタイム共働きでも厳しいでしょう。

万代幼稚園・愛児幼稚園は、0-2歳児の募集予定がありません。2号認定のみであれば、3歳児募集枠に重点を置いて欲しかったです。

東粉浜幼稚園は2歳児クラスの開所予定が6月に延期されています。待つべきか変更すべきか、悩ましいです。

建国幼稚園は第1希望者が募集数を下回っています。第1希望者はすんなり入所できるでしょう。

住吉区は地域型保育事業を第1希望とする児童が少なくないのも特徴的です。幼稚園が多い地域なので、0-2歳児は地域型、3歳児以降は幼稚園(こども園を含む)へ入園すると考える世帯が多いのでしょうか。

第1希望者が多いのは、亀の子共同保育所の1歳児、KIDSROOMBaby-beeの1歳児(募集予定無し)、ほわいと保育園東粉浜の0-2歳児、パンダ保育園の0-2歳児、みとう保育ルームの0歳児です。

やはり気になるのは1歳児です。第1希望者がまんだい保育園等の一部保育所に集中しています。多くの1歳児が第1希望へ入所できず、そのまま入所保留となるケースが多発するでしょう。

入所保留を避けたい方は、第1希望の変更、そして下位順位に多くの保育所等を記入して下さい。

今後の予定&お願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。

「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

次回は住之江区(11/21掲載?)を予定しています。

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