(はしか患者が大量発生しているあべのハルカス、wikipediaより)

非常事態でしょう。

多くの従業員がはしか(麻疹)を発症したあべのハルカス・近鉄百貨店(大阪市阿倍野区)にて、買い物客も感染・発症している事が明らかになりました。

麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

平成31年2月14日 20時45分発表

 大阪市では、大阪市内の同じ商業施設の従業員が麻しんに感染したことが判明し、注意喚起した(平成31年2月112月13報道発表済)ところですが、新たに当該商業施設の従業員1名および利用客6名が麻しんに感染していることが判明しましたので、お知らせします。

患者概要(従業員)

番号患者年齢性別発症日主な症状届出保健所検査結果
1A20代2月3日発熱、発疹、咳、鼻汁、結膜充血、コプリック斑大阪市陽性
2B20代2月6日発熱、発疹、コプリック斑大阪府陽性
3C10代2月7日発熱、発疹堺市陽性
4D20代2月9日発熱、発疹堺市陽性
5E20代2月5日発熱、発疹、咳、結膜充血、腸炎堺市陽性
6F20代2月4日発熱、発疹、咳、コプリック斑大阪市陽性
7G30代2月4日発熱、発疹、咳、鼻汁、結膜充血大阪市検査中
8H40代2月8日発熱、発疹京都府陽性
9I20代2月7日発熱、発疹、咳、鼻汁、コプリック斑、眼脂大阪府検査中
10J30代2月6日東大阪市陽性
11K10代2月13日大阪府陽性
12L30代2月14日堺市陽性

患者概要(買い物客)

 
番号患者年齢性別発症日届出保健所遺伝子検査結果利用日
1利用客a20代2月7日大阪市陽性1月26日
2利用客b10代2月10日滋賀県陽性1月27日
3利用客c10代2月9日和歌山市陽性1月26日
4利用客d30代2月6日東大阪市陽性1月26日
5利用客e20代2月9日堺市陽性1月27日
6利用客f30代2月6日堺市陽性1月27日
7利用客g40代2月8日大阪市陽性1月26日
8利用客h20代2月13日奈良県陽性1月25日
9利用客i30代2月17日大阪市検査中2月3,4,8日
10利用客j30代2月9日堺市陽性(注2)2月3日
11利用客k20代2月7日大阪府陽性(注)1月27日

上記利用客は、あべのハルカス近鉄本店での感染が強く疑われていますが、1月26日、27日時点で従業員の発症は確認できていませんので、感染源は特定できていません。

http://osaka-city.sakura.ne.jp/?s=%E3%81%AF%E3%81%97%E3%81%8B等から作成

近鉄百貨店で開催されていた、「バレンタイン ショコラコレクション」で働く授業員2名が発症したのが始まりでした。


https://www.d-kintetsu.co.jp/store/promo/2019Valentine/

はしかを発症した買い物客は、1月26日~27日に近鉄百貨店のバレンタインチョコ特設会場を訪れていました。この時点で既に従業員の誰かがはしかに感染し、売り場に立っていたと推測されます。

買い物客の多くは、感染してから10日~2週間後に発症しています。逆算すると、2月中に買い物した客等はこれから発症する公算が高いでしょう。

1月下旬以降にあべのハルカス/近鉄百貨店本店を利用した方は、当面の間(今後1週間程度)は外出を極力控えた方が良さそうです。来週に掛けて、患者が更に増大する懸念があります。

別の患者が東海道新幹線に乗車

また、別のはしか患者が東海道新幹線を利用していた事も明らかになっています。

新幹線で往復の女性 はしか感染

今月上旬に東海道新幹線で新大阪と東京の間を往復していた女性が、はしかに感染していたことがわかり、大阪府は、感染が広がる可能性もあるとして同じ新幹線に乗車した人などに注意を呼びかけています。

大阪府によりますと、はしかの感染がわかったのは、40代の女性です。
女性は今月6日に発熱したあと、▼8日の午前11時56分に新大阪を出発し、午後2時半に東京に到着した東海道新幹線の「のぞみ340号」と、▼10日の午後6時に東京を出発し、午後8時33分に新大阪に到着した「のぞみ121号」に、それぞれ乗車していたということです。

女性は、12日、医療機関を受診し、遺伝子検査の結果、13日に感染が確認されました。

はしかは、高熱などに続き、全身に赤い発疹が出るのが特徴で、重症化すると最悪の場合、死亡することもあります。
空気感染で広がり、感染力が非常に強いのも特徴です。

大阪府は、女性が不特定多数の人と接触している可能性があるとして、女性と同じ新幹線に乗車していた人などに対し、3週間以内に、はしかを疑う症状が出た場合は、事前に、医療機関に連絡をしたうえで、すみやかに受診するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190214/0012640.html

天王寺駅と新大阪駅、いずれも大阪を代表する大ターミナルです。電車や新幹線を通じ、はしか患者が更に増加しても何ら不思議ではありません。

更に梅田やなんばで多くの患者が見つかったら、パニック的な騒動に繋がりかねません。

少し気になったので、子どもの母子手帳を確認しました。幸いな事に、既に予防接種(MRワクチン)を接種していました。

ただ、自分は定かではありません。実家の母に訊いた所、「予防接種は全て受けた筈だけどなあ・・・・」という、余り信用できない返事でした。

また、複数回の予防接種を受けていても安心できません。大阪府保健所で麻疹だと診断された患者の半数以上が予防接種を受けていました詳細はこちら)。

万が一、はしかの症状(高熱や発疹)が生じたら早急に医療機関や救急へ電話連絡の上、指示に従って下さい。唐突に医療機関を訪問すると、他の方にはしかを感染させてしまう恐れが強いです。