遂に10連休が3日後に迫ってきました。

我が家の予定は殆ど白紙です。4月が忙しく、何も考えられなかったのが実情です。

周囲の話で目立つのは「旅行・帰省」です。10連休中の旅行動向について、観光庁が詳しい情報を公開しています。

◎ 民間の調査会社の調査(本年4月18日時点)によれば、国内の宿泊施設の予約状況については、
 ➣ 連休前半は全国的に予約が取りにくくなっているものの、連休後半は比較的予約が取りやすい状況。
 ➣ 宿泊料金については、連休前半は休日2週間前と比較して2倍近くに上昇しているものの、連休後半は落ち着きがみられる。(3月25日時点での調査結果と比較すると、連休後半の宿泊料金の上昇率が低下しているほか、東日本の多くの県では、連休前半も宿泊料金の上昇率が低下している。)
 ➣ 都道府県別にみると、京都府は唯一、連休全体の平均で9割以上の宿泊施設がすでに予約できなくなっている一方、予約可能な客室が残っている宿泊施設が3~4割程度存在している都道府県も多数ある。

◎ (一社)日本旅行業協会によれば、旅行商品の販売状況については、海外旅行、国内旅行いずれも出発日や目的地を
選べば、まだまだ予約が可能な旅行先も多い。

◎ 予約の取れなかった国内の宿泊施設の割合は現時点で約75%。特に10連休前半では、すでに85%を超えている。第2回目調査(3月25日発表)と比較すると、5月4日以降の予約の取れなかった国内の宿泊施設の割合は、西日本の府県で高くなった。

◎ 予約の取れなかった国内の宿泊施設の割合は、10連休初日の4月27日が最も高く、90%を超えた都道府県が26あった。

◎ 国内宿泊料金上昇率は10連休前半で西日本の府県がより高くなっている。一方で、5月4日以降では、第2回目調査(3月25日発表)と比較すると、西日本も含め、多くの都道府県において国内宿泊料金上昇率が下がった。

http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics06_000213.html

10連休中の旅行で最も人気を集めている地域の一つは京都府です。大半は京都市内でしょう。

京都市は通常期でさえ観光客が多く、「観光公害」と言われる現象も生じています。10連休中はより酷くなりそうです。日帰り京都観光すらオススメしづらいです。

10連休中の旅行は前半に集中している様子です。特に4月27日の予約率は90%を超えているそうです。また、前半期の宿泊料金は通常期の2倍近くに上昇しています。

一方、後半はまだ宿泊施設に余裕があり、宿泊料金の上昇率も前半ほどではないそうです。上がりすぎた宿泊料金が低下する動きも生じています。

旅行予約は北東北・北陸・京奈和・中四国・九州沖縄に殺到、宿泊料金も高騰

より詳しい資料も掲載されています。

【予約の取れなかった宿泊施設の割合(2名1室)】


http://www.mlit.go.jp/common/001286246.pdf

表では満室施設の割合が90%を超える都道府県が赤で表示されています。

10連休前半の満室率が90%を超える日が多いのは、青森県・秋田県・栃木県・富山県・石川県・京都府・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・鹿児島県・沖縄県でした。

多くは北東北・北陸・京奈和・中四国・九州沖縄が占めています。主に首都圏・中部圏・阪神地域に住んでいる方が、全国へ一斉に散らばるイメージです。

一方、後半の満室率は5割前後と大きく低下しています。各地の人気の宿泊施設は満室でしょうが、それ以外は何とか見つけられると感じました(高く、不便な場所かもしれませんが)。

後半の満室率がやや高いのは京都府・沖縄県です。5月4日~6日の満室率も8割前後に達しています。観光2強ですね。

10連休中の旅行人気の伴い、宿泊料金も高騰しています。

【宿泊料金の上昇率(2名1室)】


http://www.mlit.go.jp/common/001286247.pdf

非常に高い上昇率です。

青森県・栃木県・広島県・香川県・長崎県の平均宿泊料金が通常期の倍以上に、石川県・和歌山県・岡山県・愛媛県・高知県・福岡県・鹿児島県・沖縄県は1.7倍以上に達しています。

反面、宿泊率が高くない地域(首都圏・中部圏・阪神地域)は、宿泊料金の上昇率も限定的です。通常期と大きな違いはありません。

人気地域は10連休後半、前半に旅行するなら首都圏・中部圏・阪神地域へ

これらから、今後の旅行計画が浮かび上がってきます。

前提となるのは、「10連休前半の人気地域(北東北・北陸・京奈和・中四国・九州沖縄)はほぼ予約が取れない」という事実です。

どうしても人気地域へ旅行したいのでしたら、10連休後半の3日~4日間に絞るのが良さそうです。空き部屋がある宿泊施設が少なくなく、宿泊料金も高騰していません。

ただ、評価が高い人気の宿を予約するのは厳しいでしょう。場所や値段等、何か妥協する必要がありそうです。

10連休前半しか動けないのであれば、多くの人が出払う首都圏・中部圏・阪神地域へ出掛けるのが良さそうです。

こうした地域にある宿泊施設は、ビジネス需要が中心です。その為か、宿泊率は通常期より低くなっています。今からでも予約を取りやすいでしょう。

とは言え、仮に宿泊施設を予約できたとしても、次は交通機関が大きなハードルとなります。大混雑する新幹線や特急電車、乗車するのも大変です。

特に小さな乳幼児がいる家庭は、旅行先に辿り着くだけで着かれてしまいそうです。

今からでも旅行を計画する方は、こうした状況を踏まえてご検討下さい。住んでいる場所でゆっくりし、付近を観光・散策するのも良い方法かもしれませんね。