東淀川区・淀川区における保育所の新設について取り上げます。
両区とも抜本的な改善は望めそうにありません。
他区の新設園でも共通する事ですが、新設園の定員は少な目です(善し悪しは別として)。



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【東淀川区(定員70人)】
地下鉄だいどう豊里駅周辺が公募A地域(地図では青・緊急に保育所整備が必要な地域)、外縁部が公募B地域(赤・A地域より緊急度が低い、またはA地域から通園可能な地域)となっています。

同駅や阪急上新庄駅付近は激戦区となっており、パート勤務では入所できない可能性が高い地域です。
新設は望ましい事ですが、定員が少なく、抜本的な改善は望めないでしょう。
保育所が明らかに足りていないのは、西区7地域に次いで3件の新設応募がある事からも明らかです(開設すれば確実な入所が見込める為)。

(7/29追記)—————-
新設園の設置法人・予定場所が発表されました。
アートチャイルドケア株式会社が設置・運営法人となり、豊里四丁目に設置される予定です。
公募A地域内ですが、基準点が高い園が集中している地域から離れてしまっており、駅近くの保育所に入所しにくい状況は変わらないと考えられます。

同時に東淀川区内に幼保連携型認定こども園が設置される事も発表されました。
菅原二丁目の菅原天満幼稚園に併設される予定です。
周囲一帯は古くからの住宅が建ち並ぶ地域で待機児童問題は深刻ではありません。
が、周囲に認可保育所がなく、0-2歳児の受け入れが困難な地域でした。
空白地帯を埋める点につき、同園の併設は大きな意味を持つでしょう。
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【淀川区(定員60人)】
阪急三国駅から南へ広がる一帯がA地域、その南側や地下鉄東三国駅周辺がB地域となっています。
A地域内では大規模な区画整理事業が進行しており、未就学児の急増が予想されます。
阪急宝塚線より西側に新設されても効果はなく、東側に新設されても大規模マンションの増設に追いつかないでしょう。

逆に地下鉄東三国駅近辺の基準点は高止まりしそうです。
駅近の保育所へ集中する傾向は変わりそうにありません。

(7/29追記)—————————————
新設園の設置法人・予定場所が発表されました。
社会福祉法人ふたば会が設置・運営法人となり、新高五丁目に設置される予定です。
阪急宝塚線よりも西側の新設となり、激戦区たる宝塚線東側への効果は極めて限定的でしょう。
区画整理事業が進むにつれ、三国本町付近の基準点は更に高くなると考えられます。
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