H27保育所一斉入所申込分析、第18回は11月28日に発表された変更後の募集数・応募数を変更前と比較します。

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色づけした箇所は下記の通りです。
オレンジ:変更前後を比較して入所倍率が0.1倍以上上昇、もしくは5人以上増加した箇所
水色:0.1倍以上低下、もしくは5人以上減少
赤:入所倍率が2倍を超えている
黄:申込数も変更している区

【市全体】
大阪市全体としてみると、募集数が337人減少して11,773人となっています。
ほぼ全ての区で募集数が減少しています。
率にすると約3%の募集枠が消失してしまいました。

一方、申込数は119人減少しています。
大阪市ホームページには「平成27年度保育施設利用申込み状況における募集数を訂正して公表します」と記載されています。
大半の区は申込数は10月28日発表分のままです。
しかしながら、一部の区は変更後の申込数も発表している様子です
具体的には浪速区・西淀川区・淀川区・鶴見区・住吉区・西成区です(西成区は申込合計数のみ変更)。
申込数が変わったのは、転居・年度途中入所・保育要件の基準非適合による申込みの取り下げや、希望保育所の変更が主な理由でしょう。

変更後の募集数と同時に変更後の申込数も発表した区に限ると、募集数と申込数の変動幅は概ね均衡しています。
恐らくは変更後の申込数を発表していない区も、申込数は減少していると推測されます。
よって、大阪市全体での募集数と申込数の減少幅は概ね似た数字となるのではないでしょうか。

【年齢別】
減少した募集枠の内、約半分は1歳児です。
3,524人から175人減少し、3,349人となりました。
約5%の減少率です。
1歳児入所は厳しい区が多く、申込数の減少分を考慮しても一層厳しくなると考えられます。

それ以外の年齢は一部の区の申込数と募集数の減少幅が概ね均衡しています。
全体としてみると、大きな影響はないのではないでしょうか。

【区別・年齢別】
募集数が減少した区・年齢は一部に偏っています。
第1希望の保育所の募集枠が減少した方は極めて大きな影響を被り、また、近隣の保育所の募集枠が減少した場合であっても玉突き状に影響を受けます。

大きな影響を受けそうなのは、下記の区・年齢です。
(1)都島区:1歳児(募集数が16人減少)
(2)中央区:1歳児(募集数が5人減少)、2歳児(募集数が4人減少し、倍率は3.00倍に)
(3)天王寺区:1歳児(募集数が11人減少)
(4)浪速区:1歳児(募集数が8人、申込数が1人減少)
(5)西淀川区:1歳児(募集数が18人、申込数が6人減少)
(6)淀川区:3歳児(募集数が16人、申込数が2人減少)
(7)東成区:1歳児(募集数が22人減少)
(8)阿倍野区:1歳児(募集数が16人減少し、倍率は2.21倍に)
(9)住之江区:3歳児(募集数が7人減少)

これらの区・年齢で保育所への入所を申し込まれている方は、申込書に記載している保育所で募集数が変更されていなくても間接的に影響を受ける可能性があります。
記載している保育所で募集数が変更されていたら尚更です。
影響が大きいと考えられるこうした区を中心に、少しずつですが変更前後と昨年度・一昨年度との状況の違いを見ていく予定です。