平成27年度保育所一斉入所申込状況分析、第22回は募集数変更後の都島区を取り上げます。
なお、募集数変更前の分析は下記をご参照ください。
【H27保育所一斉入所申込分析】(10)都島区

11月28日に発表された数字に基づています。
※今年は認定こども園も同時に発表されており、分析対象に含めています。

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募集数や申込数が変更された保育所は黄色で網掛けしています。
昨年(平成26年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。

天王寺区では下記の様に多くの保育所で募集数が変更されています。
大東保育園:1歳児11人→9人 5歳児1人→0人
都島第二乳児保育センター:0歳児20人→19人 1歳児15人→13人
都島児童センター:1歳児3人→2人
都島桜宮保育園:1歳児3人→8人 3歳児1人→3人 4歳児0人→3人 5歳児0人→1人
都島友渕保育園:0歳児7人→12人 1歳児6人→3人 2歳児9人→6人 3歳児5人→0人
都島東保育園:0歳児9人→8人 2歳児1人→3人 5歳児2人→0人
東野田ちどり保育園:0歳児15人→17人 1歳児6人→0人
毛馬コティ保育園:1歳児5人→1人
なにはな保育園:0歳児6人→3人 1歳児5人→4人 3歳児3人→4人 4歳児0人→1人 5歳児0人→1人
ぜんげんじさくらさくほいくえん:0歳児6人→8人 1歳児6人→4人
トレジャーキッズともぶち保育園:0歳児10人→12人

この中では1歳児募集数の減少が目立っています。
変更前の募集数が133人だったのに対し、変更後は117人と16人も減少しています。
これにより、入所倍率は1.69倍から1.92倍へと上昇しています。
つまり、都島区で保育所入所を申し込んでいる1歳児の内、概ね2人に1人は入所できない見通しとなっています。

強い影響を受けそうなのは、区北西部の保育所です。
大東保育園・毛馬コティ保育園・都島友渕保育園・ぜんげんじさくらさくほいくえんと、この地域にある保育所の約半数の1歳児募集枠が減少しています。
特に毛馬コティ保育園・都島友渕保育園は募集数が急減しており、兄姉が在籍している児童であっても入所できないケースが発生しそうです。

都島区はここ数年で保育所の整備を急速に進めており、2年前と比較して飛躍的に入所しやすくなっています。
しかし、今年に限っては0歳児入所と1歳児入所の違いが際だっています。
1歳児入所は上記の通りにより厳しい状況となった一方、0歳児入所は申込数が募集数を下回っています。

都島区に限りませんが、0歳児入所申込が困難な年度後半生まれの児童や保護者にとって、この状況・違いは余りに酷です。
0歳児なら相対的に入所しやすいのに、1歳児はどうしてこれほど難しいのでしょうか。