NHKニュース関西より引用です。

待機児童 対策進み660人減
09月12日 19時40分

保育所の空きを待っている大阪府内の待機児童の人数は、堺市と大阪市で対策が進んだことなどから、ことし4月の時点で去年より  660人少ないおよそ1400人となりました。
大阪府のまとめによりますと、府内の市町村が認可した保育所の定員は、ことし4月の時点で13万9310人で、去年の同じ時期より2660人増えました。
これに対し、保育所への入所を希望し空きを待っている待機児童は1390人で、去年の同じ時期より660人減りました。
市町村ごとの待機児童の数は
▼大阪市が287人と最も多く、▼次いで東大阪市が230人、 ▼吹田市が133人、
▼茨木市が126人などとなっています。
去年からの変化を見ますと、堺市と大阪市では保育所が新設されたり家庭などで子どもを預かる事業が推進されたりしたことから待機児童が大幅に減少し
▼堺市は去年より395人、率に して86%減り、
▼大阪市は377人、率にして57%減りました。
この一方で
▼吹田市は去年より100人近く、▼豊中市は30人余り多くなりました。
大阪府子育て支援課は、「保育所の整備などが進み、全体として待機児童が減ってきている。引き続き保育所の整備のほか、質が確保された認可外保育施設などに助成を行い、市町村の取り組みを支援していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130912/4467131.htmlより

大阪市における待機児童の減少(平成24年4月664人→平成25年4月287人(377人、57%減少)については、大阪市の保育所入所待機児童数について その1 で要因等を分析しています。

大阪府子育て支援課のコメント通り、確かに保育所の整備は進んでいます。
しかしながら、ニーズが伸びている0~2歳児の保育需要に応じきれていません。
また、待機児童の定義を変更し、計算方法を変えたのが大きく影響しています。

ポイントは下記の通りです。
(1)保育所の新規入所申込者数・入所児童数はH24もH25もほぼ変わっていない。
(2)3~5歳児の申込者数が300人強減少する一方、1歳児の申込者数が300人強ほど増えている。
(3)1歳児申込者数の増加や地域的な偏り等から、入所保留児数(広義の待機児童)は100人増えている。
(4)H24まで待機児童に計上していた「育休中(115人)」「主に自宅で求職中(669人)」をH25から除外した(計774人)。
(5)H24までの定義だと待機児童は664人から1061人へ増加となる所、H25での定義では287人へと大きく減少した(様に見える)。

ニュースが伝えている内容は誤りとまでは言いませんが、裏には様々なカラクリがあります。
「0~2歳児の待機児童問題はむしろ悪化している」「入所が最も厳しいのは、恐らく都心部の2歳児」とご理解下さい。

入所不承諾という事態を避ける為に、本サイトを有効にご活用下さい。
また、個別のお話は問い合わせフォームからご連絡下さい。