昨日発生した東海道新幹線の放火火災、影響は広範囲に広がるものでした。

30日昼前、東京発新大阪行きの走行中の東海道新幹線「のぞみ」の車内で、男が油のようなものをかぶって火をつけ火災が起きました。この火災でこの男と乗客の女性の2人が死亡し、11人が重軽傷を負ったほか9人が病院に搬送され、警察が詳しい状況を調べています。

(以下省略)
6/30 NHKニュース

私も影響を受けた1人です。
所用で新大阪から東京へ向かう新幹線に乗っていて、大幅な予定変更を強いられました。
10時間近くも新幹線に乗車し続けた1日でした。

新幹線に乗る為に新大阪駅に到着したのは、昨日の午前10時半頃でした。
昼食を買い込み、11時前に新大阪駅を発車したのぞみ号に乗車し、東京へ向かいました。

普段と様子がおかしい事に気付いたのは名古屋を過ぎたあたりでした。
唐突に「この列車は浜松駅にて停車します」とのアナウンスが。
のぞみなのに浜松停車?

何か情報がないかと思ってネット掲示板やTwitter等を検索した所、なんと小田原付近に停車している新幹線で火災らしきものが発生しているとの情報が。
新幹線での車両火災は過去に聞いた覚えがありません。
即座に「これは待ち合わせに間に合わない。夜まで復旧しないのではないか。」と考え、待ち合わせ相手や関係各方面に連絡。
同時に車内販売にて飲み物や夕食用の弁当を購入して長期の籠城戦に備えました。

浜松駅に停車してからは全く動く気配がない。
車掌さんも動揺しているらしく、状況を尋ねても当を得ない返事ばかり。
ネットのニュース記事やTwitterが頼りになった。

スマートフォンの電池残量が気になってきたので、途中で電源を落として書類作業&読書時間に充てた。
充電器やモバイルバッテリーを持っていないのに少し後悔した。

14時前に乗車している列車が動くとのアナウンスがあった。
浜松駅で下車して下り車両に乗り換えたかったが、ドアは開かずに閉じ込められっぱなし。
東京方面に向かって折り返すしかないのかな。
14時過ぎに事故車両が動いたとの情報もあった。

小田原駅を15時前に通過した。
乗客かマスコミ関係か分からないが、ホームはもの凄い人だかりだった。

新横浜で下車して折り返そうと思ったが座れない気がしたので、このまま東京駅まで向かう事にした。
無賃送還となり、EX-ICで購入した運賃・自由席特急料金は全額払い戻されるのでしょう。

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(追記)
エクスプレス予約電話窓口に確認した所、「乗車済みの上り分も未乗車だった下り分も、運賃・自由席特急料金の全額を無手数料で払い戻します。処理件数が膨大なので、ウェブに反映されるのは明日以降になる見込みです。」との事でした。
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長いのはここからでした。
新横浜駅に着かない。
どうも多くの新幹線が東京駅で入線待ちしているらしく、その影響が品川・新横浜でも生じている模様。
新横浜手前で30分ほど待ってから、ようやく新横浜駅でドアが開いた。
東京駅に辿り着いたのは17時半頃、この新幹線に乗ってから6時間以上が過ぎた頃でした。

くたくたに疲れたので東京駅で一休みしたかったのですが、もの凄い人出で休めそうになかった。
こんな大勢のマスコミ、どこから出てきたんだろ。
明日は大阪で所用があるので、このまま東京に居続けるわけにもいかない。

そのまま新大阪方面へ向かうホームへ向かって新幹線を待ったのですが、ホームは長蛇の列。
座るのを諦めて何とか自由席に乗り込んだものの、名古屋までデッキで立ちっぱなしとなりました。

事故車両を三島基地へ入れた関係で下り線が詰まっているのか、新大阪方面へ向かう新幹線も在来線並みのゆっくりしたペースでした。
三島を過ぎてもノロノロ運転は続き、平常時並の速度に戻ったのは静岡を過ぎたあたり。

新大阪駅に到着したのは21時過ぎ。
改札内で複数の在阪マスコミから「事故車両に乗車していましたか?」と訊ねられたけど、手を無言で左右に振った。

今回の教訓は「電話のバッテリーは大切に、飲食物の確保は最優先」に尽きます。
重要なのは通信手段と飲食物です。

流石に疲れました。
今日は最低限の作業だけにします。