10月1日からH28大阪市保育所等一斉入所の申し込み手続きが始まっています(詳細はこちら)。
これとは別に、平成27年度中の途中入所申し込みを行っている方も少なくないでしょう。
年度途中入所で気をつける事などをまとめてみました。

原則として全ての保育所・クラスで年度途中入所の申込が可能です。
しかし、すぐに入所できるわけではありません。

【定員に空きが無ければ入所選考は行われません】
各保育所の年齢別定員は保育室の広さ・保育士の人数等によって機械的に決まっています。自宅の目の前にある保育所へ入所したくても、空きが無ければ誰も入所できません。そもそも入所選考が行われません。

【空きがあれば希望者から選考が行われます】
転居等によって退所者が発生した場合、入所選考が行われます。その保育所・クラスを希望している児童の内、選考点数が最も高い児童が選ばれます。

注意が必要なのは、「高い希望順位の児童よりも、希望順位は低くとも選考点数が高い児童が優先される」という点です。そのクラスを希望している200点の児童(第1希望)よりも、207点の児童(第3希望)が優先して内定します(但し、第1希望の空きを待ちたいという理由で内定を断る場合もあるでしょう)。

【大阪市ウェブサイトに掲載されているのは、現に空きが生じているクラス】
大阪市では各保育所・年齢毎の空き数をウェブサイトにて掲載しています。

大阪市内保育施設の空き情報について

地図情報に掲載された保育施設空き情報

ここに掲載されているのは、毎月1日現在の空き情報です。しかし、「0」だからと言って退所者がいなかったとは限りません。退所者と入れ替わりに新たな児童が入所した場合は、この表には反映されません。「0」から変化が無いクラスであっても、退所者・入所者が発生している場合があります。

【空きが生じやすいのは、9-10月・年末年始か】
通い慣れた保育所であっても、家庭の事情でやむを得ず退所しなければならない児童がいます。主な理由は転居です。小学校の休み期間中・長期休暇で荷造りを行いやすい為か、退所する児童が比較的多いのは9-10月や年末年始だと感じています。年度途中入所できる可能性が高い時期です。

【必要な点数は?】
気になるのは「空きが生じても、何点あれば入所できるのか?」という点です。時期・地域・保育所・年齢によって大きく異なるのが実情です。たとえば年度が始まって間もない時期は多くの児童が4月から入所していて待機児童が少ない季節です。その為、比較的低い点数で入所できると推測されます。なかには一斉入所で定員が全て埋まらず(特に0歳児は多い)、しばらくはずっと空きがある保育所もあります(徐々に埋まっていきますが)。

一方、都心部の1-2歳児クラスは大変です。一斉入所で入れなかった児童が少なくなく、既に4月から多くの待機児童が空きを待っている状況です。認可外保育施設を利用して、職場へ復帰しているお母さんも少なくありません。こうした地域で1-2歳児クラスの空きが生じると、もの凄い人数の児童が選考対象となります。結果、入所するにはびっくりする様な点数が必要となるケースもあるでしょう。いわゆる狭き門です。

【4月の一斉入所まで入れないケースが多い】
年度途中入所は難しいのが実情です。空きを待った結果、4月の一斉入所で入所したというケースが専らでは無いでしょうか。0歳児で途中入所を申し込み、結果として1歳児の一斉入所で入所するのは一般的です。中には5-6月に入所できるケースもありますが、「年度途中で入所できればラッキー」というぐらいの思いでいましょう。

【まずは区役所で相談&入所申込書を提出しましょう】
選考対象となる大前提は、入所申込書を提出する事です。待機児童がいくら多くても、違う年齢・異なる地域であれば関係ありません。その保育所・クラスを高い順位で希望している児童が実質的な選考対象となるでしょう。区役所には経験豊富な担当者が多く、入所のしやすさ・空きの出やすさ・地域の保育事情等を丁寧に説明してくれます。

「望みは低い、しかし申し込まなければ始まらない」のが年度途中入所です。まずは申し込んでみましょう。