中央区・浪速区・鶴見区・阿倍野区(1カ所)・住吉区は見送り

10カ所で事業者が選ばれた反面、5カ所では事業者が選ばれませんでした。応募はあったのですが、選定に至らなかったという結果です。この5区は何れも保育所に入所しにくい地域であり、特に阿倍野区と住吉区は保育所の新設が殆ど行われていない区です。

大阪市24区では既に保育所へ入所しやすい区としにくい区がハッキリしています。また、保育所等の新設等に積極的に取り組んで待機児童の解消を図ろうとしている区と、施設を作らずに待機児童が自然に解消されるのを待っている区に別れている様に見えます。

これから大阪市内で保育所等へ入所したいと考えている方は、一斉募集における区毎の募集人数・入所決定数・入所保留数(待機児童人数はあまり参考になりません)と、保育所等の新設計画を確認されるのをお勧めします。

他の自治体と異なり、大阪市内では多くの情報が公開されています。一歩踏み込んだ情報を当Webに掲載しています。また、区役所の窓口でも可能な範囲で丁寧に教えてくれます。

現実味を増す3歳児問題

多くの小規模保育・家庭的保育が新設されて0-2歳児の保育の場が増えています。しかし、これらの施設は2歳児までの保育となっており、3歳児以降は別の保育所等へ転所する必要があります。しかし、こうした施設の卒園生が転所できるだけの保育所3歳児募集枠はありません。

たとえば西区の3歳児入所倍率は7.67倍という高さです。大きな加算点が無い限り、ほぼ入所できない状態です。今後、小規模保育施設が数多く設置されている地域を中心に、3歳児入所倍率が急上昇する恐れがあります。

3歳児入所では幼稚園という選択があります。最近は殆どの幼稚園で預かり保育を実施する様になりました。しかし、保育所と比べると保育時間が短い、弁当持参日が多い、保護者が出席する行事が多い等、共働き世帯が通うには難しい部分が残っているのも事実です。

小規模保育等を利用する方は、「3歳からどうするか?」という問題意識を忘れない様にして下さい。

紹介した施設は4月1日開所予定、2次調整で募集か?

紹介した施設はいずれも平成28年4月1日までの開所が予定されています。こちらの様に、一部の小規模保育施設は既に入所募集スケジュールを公表しています。一斉入所2次調整と同じスケジュールで入所募集を行うとされています。恐らくは2次調整と同じ手順で選考等が行われるでしょう。

新設される施設は下の年齢から持ち上がる児童が居ない為、全ての年齢で全定員を募集するのが特徴的です。小規模保育への入所を検討している方は、短い期間ですが情報を集めて判断して下さい。