大阪市の保育所等利用待機児童数について(平成28年4月1日現在)が5月26日に発表されました。予想より1日早い発表です。

 大阪市では、最重要施策として保育所等利用待機児童の解消に向け、認可保育所、認定こども園や地域型保育事業の整備等の取り組みを行うとともに、保育の担い手を確保するための保育人材確保対策等により、平成27年度においては新たに2,013人分の利用枠を確保しました

 これらの結果、保育所等在籍児童数は前年度より1,198人増加し48,821人となりましたが、新規利用申込数が447人増加したこと等により、平成28年4月1日現在における保育所等利用待機児童数は、昨年度の同時期に比べ人56増加し、273人となりました。(以下省略)

http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000359797.html

詳細は追って分析していきます。取り急ぎ、ざっと見て気づいた点を記します。

・申込、利用決定、保留数は何れも昨年より増加。
・保留数は2,870人(予想よりやや上振れ)、保留率21.0%→20.0%へ微減。
・0-2歳児の申込数が増加、3-5歳児は減少。
・総在籍数は過去最高の48,821人(+1,198人)
・保留数が多いのは西区、北区、淀川区
・中央、西、天王寺区は中間発表時の申込数から大きく減少している(新設保育所への途中申込の関係か?)
・保留率が高いのは北区、中央区、西区、天王寺区、阿倍野区か
・今年から区、年齢毎の申込数や利用数もウェブサイトに掲載されている

大阪市の発表では、各保育所等毎の入所者数や点数帯も公表されています。これにより、各保育所等へ入所するのにどれだけの点数が必要かがおおよそ予想できます。

たとえば西六保育園(西区)は211点以上が6人、201-210点が23人、191-200点が3人と掲載されています。つまり、190点以下で入所した園児が皆無だと読み取れます。実際には多くが205点以上、例外的に200点で入所できた年齢があったのでしょう。

各保育所毎の入所点数を公開している自治体は少ないのが現状です。東京23区等では増えてきました。関西では殆どありません。この分野での情報公開は大阪市が飛び抜けています。可能であれば、年齢毎の入所最低点数も公表を望みます。

今後、昨年と同じく、公開された情報を基に各区毎の入所結果を分析する予定です。昨年の分析記事はこちらからご覧下さい。