うどん県こと香川県善通寺市にて、改善勧告(香川県初!)を受けても改善を図らない認可外保育施設の名称等が公表されました。「あおぞら保育園」(香川県善通寺市金蔵寺町43-1)です。

香川県善通寺市の認可外の保育園で、園児の体を踏みつけるなどの「虐待行為」が繰り返されていたとして、香川県が改善勧告を行った。

改善勧告を受けたのは、善通寺市金蔵寺町の認可外保育施設「あおぞら保育園」。去年夏ごろから、50代の女性園長が、0歳から4歳までの複数の園児にうつ伏せ寝をさせている、体を踏みつけているなどの通報が複数の関係者から香川県に寄せられた。香川県が立ち入り検査などを行い、今年2月10日に「虐待」があったとして、香川県内で初めとなる改善勧告を行った。

しかし、その後も同様の行為がされているという通報が入ったため、立ち入り検査を行い、改善が見られなかったことから6日、2回目の改善勧告を行った。

園長「(Q:大きな虐待はなかった?)そうです。ないです。県から受けた指導はきっちり見直して、改善できるところは改善したい」

今年2月に12人いた園児は5日現在8人で、園長以外に保育士など2人が勤務していたという。香川県は来月8日までに改善状況を報告するよう求めていて、改善されない場合、施設閉鎖命令などの措置が検討されるという。

http://www.news24.jp/articles/2016/07/06/07334603.html

香川県初となる改善勧告・公表

こうした措置が執られるのは香川県で初の出来事だそうです。詳細な内容は香川県子育て支援課ウェブサイトに掲載されています。

1 改善勧告を受けた者
認可外保育施設 「あおぞら保育園」
設置者 川﨑真紀
施設の所在地 善通寺市金蔵寺町43-1
開設年月 平成10年10月

3 改善勧告の内容
(1)勧告理由
① 設置者兼保育従事者が、睡眠中の乳児(0歳児1名)を、うつぶせに寝かせていた。本行為は、乳児の鼻と口がふさがれ、窒息が起こるおそれのある行為であり、危険な行為である。
② 設置者兼保育従事者が、給食の際、児童(3歳児2名・4歳児1名)に無理やり食事を食べさせ、飲み物を飲ませていた。本行為は、児童が食事や飲み物を気管につまらせ、窒息するおそれのある行為であり、危険な行為である。
③ 設置者兼保育従事者が、設置者兼保育従事者の足で、児童(4歳児1名)の体を踏みつけて動かないようにしていた。また、設置者兼保育従事者が、児童(1歳児1名)のお尻をたたいていた。本行為は、児童に身体的苦痛を与えるものであり、子どもの人権に配慮できておらず、不適切な行為である。
④ 設置者兼保育従事者が、児童(全ての園児)に威圧的な言葉を発していた。本行為は、児童に心理的苦痛を与えるものであり、子どもの人権に配慮できておらず、不適切な行為である。

4 今後の対応
速やかに改善が図られない場合、香川県児童福祉審議会の意見を聴いて、事業の停止又は施設閉鎖命令の措置をとる手続きを行います。
現在利用している児童の保護者については、本事案について連絡をしております。
また、現在利用している児童については、関係市町と連携し、利用者のニーズに応じて新たな利用先の確保に努めていきます。なお、施設に対し、新規児童の受入れについては自粛するよう要請しています。

http://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir1/dir1_1/dir1_1_3/w91lwb160706171157.shtml より引用
・作成

同園があるのは善通寺ICと市民体育館の間、市中心部に比較的近い場所です。園内には学習教室が併設されています。園長・指導者は同じ名字です。

うつ伏せ寝・飲食強要・踏みつけや尻叩き・威圧的言動

同園では乳児のうつ伏せ寝・飲食強要・踏みつけや尻叩き・威圧的言動が行われていました。虐待そのものです。改善勧告を受けるのは当然の事であり、乳幼児に重大な被害が生じていてもおかしくない事態でした。

しかし、改善勧告を受けた後も、こうした虐待行為を繰り返し行っていたそうです。同園に通っている幼児や目撃した保護者等から、県や市に苦情の申立てがあったのでしょう。改善を図る態度が全く無さそうです。

2度目の改善勧告にも応じなければ、県は事業の停止・施設閉鎖命令等を検討しています。既に園児の転園先の確保・新規児童の受入自粛要請を行っています。

仮に改善が図られたとしても、県は保育の継続が許しがたいのでしょう。施設の自主的な閉園を促す姿勢が感じられます。