H26入所申込状況分析、6回目は西区です。

H26_nyuusyo_bunseki_nishi
H26_nyuusyo_bunseki_nishi.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【区全体】
H26一斉入所において入所倍率が2番目に高いのが、この西区です(1番は中央区)。

申込数がH25:497人→H26:571人と増える一方、募集数は312→331人と微増に留まり、入所倍率は1.59→1.73倍へと上昇しています。
申込数が増えたのは、うつぼほんまち保育園・アポロ南堀江保育園を第1希望とする申込数が昨年比倍増したのに加え、新設保育所たるアスク南堀江保育園への申込数が上乗せされたのが主たる原因です。
また、アスク南堀江保育園が全定員たる72人を募集する一方、平成25年に新設されたアポロ南堀江保育園の募集数が落ち着いたのとアソカ学園ぴーかーぶーが募集を停止した様子(平成26年度の定員及び申込数が0人となっています)なので、募集数が微増に留まっています。

年齢別に見ると、1-3歳児の入所倍率が昨年より悪化しています。
1歳児は1.94→2.57倍、2歳児は2.69→2.86倍、3歳児は2.28→2.74倍(市内最高かも?)となり、いずれも高水準で推移しています。

【保育所別】
中央区と同じ、西区でも0-2歳児のみを預かる保育所よりも0-5歳児まで預かる保育所が人気を集めて、そこを第1希望とする申込が集中しています。

区内で最も多くの第1希望を集め、かつ入所倍率が著しく高いのが西六保育園です。
平成25年の一斉入所でも入所者平均点・基準点が市内屈指の高さでしたが、今年は入所倍率が3.88→4.71倍と更に上昇しています。
0歳児が3.50倍、1歳児が6.75倍、2歳児が3.83倍(ここまでいずれも昨年比上昇)、3歳児が4.17倍であり、選考点数が200点でも入所できないケースが発生するかもしれません(平成25年分の年齢別基準点は区役所にお訊ね下さい)。

西大橋駅の南側に堀江敬愛保育園が新設されればもう少し入所倍率が低下したと考えられるのですが、同保育所が平成26年4月に間に合わず、昨年と同じ様に幅広い地域からの希望が集中したのでしょう。

区内で入所倍率が最も高いのはうつぼほんまち保育園です。
申込数が倍増して入所倍率が3.00→4.80倍となり、特に1歳児は2.33→9.00倍となりました。

靱公園付近の3園(うつぼほんまち保育園・YMCAとさぼり保育園・ポプラ保育園)はいずれも基準点が195点、入所者平均点が200点前後と極めて高くなっています。
ファミリー層には人気の靱公園エリアは、その半面、待機児童となってしまうリスクが極めて高いエリアと言えるでしょう。
靱公園北の京町堀にりんりん保育園が新設されれば若干(ほんの少し?)は緩和されるでしょうが、この厳しさはまだまだ続くでしょう。

【まとめ】
申込数の増加に保育所の新設が全く追いついておらず、仮に2新設保育所が平成26年4月に間に合っていたとしてもまだ足りていない状態です。
1-2歳児が厳しいのは他区も一緒ですが、西区は3歳児も極めて厳しいのが特徴です
また、保育所への入所者平均点が高く、選考点数が低くて初めから入所を諦めている潜在的な待機児童が数多く存在している可能性があります。
出口が見えない状態、かもしれません。