余りに酷い事件です。殺人ではないでしょうか。

食塩混ぜた飲み物で女児死亡 施設元経営者逮捕/岩手・盛岡市 2017年07月11日 19:00 更新

おととし、盛岡市の保育施設で当時1歳の女の子に食塩を混ぜた飲み物を飲ませ、塩化ナトリウム中毒で死亡させたとして警察は11日、元経営者の女を傷害致死の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは盛岡市北飯岡のパート従業員吉田直子容疑者33歳です。吉田容疑者はおととし8月、経営していた盛岡市内の認可外保育施設で預かっていた下坂彩心(あこ)ちゃん当時1歳に食塩を混ぜた飲み物を飲ませ、死亡させた疑いがもたれています。彩心ちゃんは迎えに来た父親に引き取られたあと、嘔吐などの症状が出て、病院に運ばれましたが、施設を出てからおよそ4時間半後に塩化ナトリウム中毒で亡くなりました。吉田容疑者は食塩を飲ませたことは認めているものの「死なせるつもりはなかった」という趣旨の供述しています。この施設はおととし7月に開設されていて、事件後、翌8月いっぱいで閉鎖されています。警察は吉田容疑者が食塩を飲ませた理由など動機や事件の詳しい状況を調べています。
彩心ちゃんの両親が弁護士を通じてコメントを出しています。
「私たちは、この2年間、娘を失ったことの哀しみと辛さに加え、どうして娘が帰らぬ人となったのか、一体その日何があったのか、についても全く分からず、言葉に言い表すことができない怒りと辛さを味わってきました。
本日関係者の逮捕でようやく真実が明らかになる道が開けました。これからは司法の場であの日のことを明らかにしていただきたいと思います」

http://news.ibc.co.jp/item_30643.html

(7/12追記)
12日以降の動きは、新しい記事に記載しています。

【園児食塩中毒死・映像あり】直後は身体全体・服に塩の結晶が、吉田直子容疑者を送検

逮捕容疑は、2015年8月17日午前10時半から翌18日午前0時過ぎごろ、施設で預かっていた下坂彩心(あこ)ちゃん=同市在住=に食塩を摂取させ、18日未明に塩化ナトリウム中毒で死亡させたとしている。18日は彩心ちゃんの1歳の誕生日だった。調べに対し、食塩を摂取させたことは認めているという。

県警によると、彩心ちゃんが帰宅後、親が異変に気付いて病院に運んだが、間もなく死亡した。液体に混ぜた状態で食塩を摂取させたとみられる。吉田容疑者は15年7月に施設を開所。彩心ちゃんが亡くなった直後に閉鎖されているという。

https://mainichi.jp/articles/20170711/k00/00e/040/252000c

捜査1課によると、亡くなったのは盛岡市の下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)。吉田容疑者は2015年8月17日午前10時半ごろから18日午前0時5分ごろまでの間、預かっていた彩心ちゃんに食塩を摂取させ、食塩中毒で死なせた疑いがある。彩心ちゃんが死亡した日は、保育施設内に吉田容疑者と彩心ちゃんしかいなかったという。

彩心ちゃんは18日未明に父親に引き取られた後、嘔吐(おうと)するなど体調が急変。午前1時ごろに両親が同市内の病院に連れていったが、約3時間半後に死亡した。病院から県警に「食塩中毒の子どもが運ばれてきた」と通報があったという。

http://www.asahi.com/articles/ASK7C4SQ6K7CUJUB012.html

保育施設で食事を原因とする事故は発生しています。誤飲・アレルギー・食中毒等が代表的でしょう。しかし、本件の様に食塩を過剰に摂取させて死に至らしめたという事件は聞いた事がありません。

死亡した日は1歳の誕生日でした。誕生日ケーキの代わりに、死に到る食塩が与えられたとは言葉が出ません。

施設名や所在地も判明しました。盛岡市菜園にあった認可外保育施設「スマイルキッズ」だそうです。

盛岡市の認可外保育施設で、おととし8月、預かっていた当時1歳の女の子に食塩を入れた液体を飲ませて死亡させたとして、施設を経営していた元園長が傷害致死の疑いで逮捕されました。警察によりますと、元園長は「危害を加えるつもりはなかった」と容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、盛岡市菜園にあった認可外保育施設「スマイルキッズ」を経営していた元園長の吉田直子容疑者(33)です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170711/k10011054451000.html

盛岡ローカルナビに宣伝ページが残っていました。

スマイルキッズ
[ 託児所 / 2015-7-15 3:18 ]
2015年7月にオープンしたばかりの24時間託児所。新しい広々保育室では、子供たちがスマイルになれる工夫が☆
給食、ミルク、オムツなど全て無料!持ち物は、お着替えのみです☆

ぜひ、ホームページをご覧くださいませ(’-’*)♪

ホームページURL http://www.smilekids-morioka.jp/
電話番号 019-601-6304
E-Mail smilekids@yahoo.ne.jp
住所 岩手県盛岡市菜園2丁目2-20柴内ビル3F

認可外保育「スマイルキッズ」は盛岡市内の中心部の一角、ホテルニューカリーナや一風堂盛岡店の南向かいにあるビルの3階にありました。ビルは現在も空いているそうです。

スマイルキッズは午前8時から午前4時までの20時間保育を行っていたそうです。夜遅くまで働く母親の利用も多かったのでしょう。

園長・経営者は無資格者

また、園長・経営者を務めていた吉田容疑者は保育士資格を有していなかったそうです。同園の常勤保育士は1人だけであり、事件当時は保育士が不在だったそうです。

 県警によると、施設では通常、保育士数人が幼児数人を世話していたが、事件当時は吉田容疑者が1人で、利用者も彩心ちゃん1人だった。吉田容疑者は保育士の資格を持っておらず、県警は経緯などを調べる。

盛岡市子ども未来部によると、吉田容疑者は15年7月1日に施設を開所したが、事件後の同8月末に閉所したため市は施設の現地調査をしていなかった。施設の営業時間は午前8時から翌午前4時までで、常勤の保育士は1人だった。

https://mainichi.jp/articles/20170712/k00/00m/040/092000c

認可外保育施設で園児が死亡に到る事故が絶えません。特に多いと感じられるのは「常勤保育士が不在中の事故」です。たんぽぽの国(大阪市淀川区、閉園)での事故でも、保育士がいない時間に園児が重篤に陥りました。

1人の常勤保育士が開園時間全てに在園するのは極めて困難です。長時間保育を行う場合は複数の常勤保育士を採用し、うち1人以上は必ず在園すべきではないでしょうか。

食塩4gの死亡に到る場合も

幼い子供を死に至らしめるほどの食塩とは、一体どれだけの量だったのでしょうか。公益財団法人 日本中毒情報センターに詳しい資料が掲載されています。

塩化ナトリウムとして
ヒト推定致死量 0.5~5g/kg
中毒症状発現量 0.5~1g/kg(成人:30g=茶匙 1.5~2 杯

症状
症状は数時間以内に発現
嘔吐、下痢、口渇、頭痛、発熱
呼吸器系:過呼吸の報告あり。体内水分の貯留によって肺水腫をきたし、呼吸停止にいたることあり
循環器系:頻脈、低血圧、後に脳浮腫、末梢の浮腫 をきたす
神経系 :興奮、めまい、痙攣、昏睡
その他 :尿細管壊死による腎障害

公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報

1歳女児の体重は8-10kg程度でしょう。4gの食塩を投与されただけでも、死亡に到る可能性があります。

—————–

ポカリ・アクエリアスは4リットル以上が必要に

(7/12追記)
「ポカリスウェットの過剰投与ではないか?」という指摘を受けました。

調べたところ、ポカリスエット・アクエリアスに含まれる(と推定される)原材料を分析しているページが見つかりました。

同ページによると、アクエリアス1リットルに含まれる塩分(塩化ナトリウム)は0.61-0.85g、ポカリスウェットに含まれる食塩は1.1gだそうです。理論上、1歳女児が死亡するには4リットル以上も飲まなければなりません。不可能でしょう。
—————–

認可外保育施設で何が起きたかは分かりません。今後、徐々に情報が伝わってくるのではないでしょうか。必要に応じて追記していきます。

最後に、ご両親がこの2年間の辛かった日々を綴ったコメントを発表しています。

「その日何があったのか」 食塩中毒死、両親がコメント

(中略) もう何があっても娘は帰ってきません。でもせめて、真実が明らかになり、二度とこのようなことが起きないようにしてもらいたいと切に願っています。

http://www.asahi.com/articles/ASK7C64ZBK7CUJUB01V.html

無くなった女児の冥福を祈ります。

※続報は下記記事に記載しています。

【園児食塩中毒死・映像あり】直後は身体全体・服に塩の結晶が、吉田直子容疑者を送検