H29保育所等一斉入所結果分析、第14回は平野区を取り上げます。同区に関する過去の分析記事は「検索:平野区 分析」からご覧下さい。

平野区は大阪市の東南端に位置しています。区内北部にJR関西本線やおおさか東線、中南部に地下鉄谷町線が走っています。中心部まで若干の距離はあるものの、交通利便性は決して悪くないと感じました。

保育所等には恵まれている地域だと感じます。保留率は8.8%となり、市内で最も低い数字でした。申込者の内、9割以上の入所が決定しました(詳細はこちら)。

その理由の一つは保育所等在籍率(=整備率)です。同区は50.6%、つまり同区の未就学児の約半数が保育所等に在籍しています。これは市内で3番目に高い割合です。

しかしながら、肝心の就学前児童数は減少しています。昨年度1年間の間に、約2%ほど減少しました。少なくともこの地域では、保育所等の整備率が高ければ子供が増えるという関係は無さそうです。

今春の一斉入所はどの様な結果だったのでしょうか。


(更に詳しい情報は、大阪市子育て支援施設マップ(非公式)子育て支援施設データベース年齢・点数毎の個別結果集約新設施設情報からご覧下さい。)

パート勤務でも入所しやすい地域

一目見て分かるとおり、黄色(最低点201点以上・平均点200点以上)や青色(最低点200点)が掛かっている施設はごく僅かです。

大半の保育所等はフルタイム未満の点数、160-170点前後でも入所できています。保育所等の整備率が非常に高い事に加え、市内中心部まで距離があるのでフルタイム共働き世帯が少ない為でしょう。

特定の保育所等に絞りすぎない限り、入所希望者のほぼ全員が入所できる地域です。非常に恵まれています。

駅毎に第1希望・フルタイムが集中する保育所がある

一方で例外的に入所最低点・平均点が200点以上という保育所等もあります。多くの第1希望が集まっています。地図上で詳しく見ていくと、区内に設置されている鉄道駅毎にこうした保育所等が存在しています。

具体的にはJR平野駅はいちょうベビーセンターいちょう保育園)、地下鉄平野駅は平野西保育所常磐会幼稚園(こども園)西喜連保育所(東住吉区からの申込みも多い?)、喜連瓜破駅は第二めぐむ保育園、そして出戸駅は東喜連保育園です。

いずれも駅に近く、通勤や買い物に便利な場所にあります。こうした保育所等を第1希望とする家庭が多いのでしょう。

上でも触れたとおり、他の保育所等と比べ、入所最低点は頭一つ抜けています。フルタイム共働きやそれに準ずる点数で無い限り、入所するのは容易ではなさそうです。

リクエストは問い合わせ・コメントからお寄せ下さい

10月2日にリクエストを頂いたので、次回は都島区を掲載する予定です。「○○区の情報を早く知りたい」「○○地区・○○保育所について詳しく」といったリクエストがあれば、問い合わせやコメント欄からお寄せ下さい。

今年からはサイト上に掲載する分析内容を若干抑え、代わりに問い合わせに対する返事を充実させる予定です。

同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。ご家庭で使われる育児・生活用品等がありましたら、ウェブサイト上に設置しているAmazonリンク・サーチボックスからご購入下さい。

また、あらかじめアマゾンギフト券を購入して代金に充当している方は、ぜひAmazonギフト券(チャージタイプ)Amazonギフト券(Eメールタイプ)からご購入下さい。クレジットカード等の履歴がamazonで埋まらずに済みます。当サイトの運営も助かります。