平成30年7月豪雨による被害が日に日に拡大しています。被災地の周辺に住んでいる友人に訊いたところ、「自宅に被害は無かったが、よく買い物に行くスーパーマーケットが浸水した。保育園も学校もしばらく休みになった。」と嘆いていました。

倉敷市真備町を襲った浸水被害に対しては、「ハザードマップそのものの被害だ」と指摘されています。

浸水「ハザードマップと重なる」専門家 倉敷 真備町

西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町、被害の発生前と後の様子を撮影した人工衛星の画像データからは、川の氾濫や浸水は少なくとも東西およそ7キロにわたっている様子がわかりました。専門家は「浸水が市のハザードマップに近い形で広がっている。こうした想定をしっかり周知する必要性を感じる」と話しています。(以下略)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525471000.html

真備町のハザードマップを確認したところ、

ここから導き出される教訓は、「ひとたび堤防等が決壊して河川等が氾濫したら、ハザードマップ通りの浸水被害が生じる可能性が濃厚」という事でしょう。

被災後、皆さんは自宅周辺地域のハザードマップを確認されましたか?

大阪市は淀川・大和川等、川に囲まれた土地です。その為、各河川が氾濫した場合毎に分けられたハザードマップが作成され、マップナビおおさか掲載されています。

例えば淀川が氾濫した場合のハザードマップにて、北区(梅田周辺)を見てみます。

ハザードマップによると、阪急梅田駅周辺・JR東海道線以北は3-5メートル程度の浸水が想定されています。1階は完全に水没し、2階の天井近くまで水が達する高さです。

JR東海道線より南側・外側の地域は、概ね0.5-3メートル程度の浸水想定です。膝下から2階床下程度の高さです。

より淀川に近い地域では、何と5メートル以上の浸水が想定されています。また、濁流による家屋倒壊も想定されています。あたかも大津波に襲われた様な被害が考えられます。

水害対策の第一歩は、ハザードマップから自宅周辺等の浸水高を把握する事でしょう。

自宅・外出・保育所、それぞれの避難先を

その上で、個別具体的な対策を講じていきます。我が家は一定程度の高さがあるので、屋内へ浸水する可能性は極めて低いと判断しています。家庭では「水害時は自宅待機」と決めています。

問題は外出時に襲われた場合です。自宅前の距離がある場合は、近隣の高層マンションや高さがある公共施設等に逃げ込むとしています

避難場所として地域の学校も指定されています。が、付近より標高がやや低い場所にあり、水はけも良くない土地です。水害時の避難場所としては危険性を感じています。

また、子どもが保育所に滞在しているときは、水害発生前にお迎え要請があるでしょう。

しかしながら、迎えに行けないケースもあります。無理に迎えに行った親が水害に巻き込まれる可能性もあります。心苦しい気持ちはありますが、保育所へのお迎えルートが浸水する危険がある場合は、「危なくて迎えに行けない」と判断する事も大切です。

そうした観点から、自宅のみならず保育所や登園路のハザードマップも確認する必要があります。我が家の場合、登園路の多くが危険な浸水域に掛かっていました。

危ないときは取りあえずNHK

大阪が豪雨に襲われた先週金曜日以降、我が家はほぼ終日に渡ってTVチャンネルをNHKに固定しました。子どもが「アニメを見たい」と集中しても、心を鬼にして断りました。

NHKの災害報道も十分とは言えません。しかし、民放より情報量は多く、なによりテロップの多さが気に入っています。

また、必要に応じて気象庁の高解像度ナウキャストや付近を流れる川の水嵩等も確認しました。

欠点は情報過多です。大量の情報を取捨選択して捌くのは得意ですが、感覚が敏感になりすぎるのが難点です。敏感さがまだ抜けきっていません。