認定こども園さくら保育園(大阪府八尾市)での保育士(園長・副園長夫婦の息子)による園児への強制猥褻事件、現在も紛争が継続しています。

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平成31年1月以降の動きを整理します。

1月15日に休止届を提出

保護者有志が「別事業者による運営継続を願う」と請願等を行ったのに対し、さくら保育園は八尾市へ休止届を提出しました。

議会にはなんの報告もありませんでしたが、現課に確認をしたら認定こども園さくら保育園が休止届けを1月15日に提出していたことが明らかになりました。

今後、児童福祉審議会が開かれ、意見を聞き、八尾市として、承認するか不承認にするを決定します。

児童福祉審議会の開催は日程調整中ということですが、開催日は市民に知らされるんでしょうか、公開されるのでしょうか。秘密裏に物事が進められているような気がします。これでは出来レースと言われてもしかたないでしょう。

休止届けには、再開は1年後と記載がされているようですが、法人が園を一年お休みするために、在園児たちは、線路を超え踏切を渡った別の園に行かなくてはなりません。

http://yuko.jcp-web.net/?p=3584

原則として、休止するか否かは運営事業者による判断でしょう。

一方、多額の公的補助が投じられ、多くの園児の保育を行い、就労等をしている保護者を手助けしている保育施設という性格上、一方的な休止を認めるには大きな問題があります。

休止する主な理由は「保育士不足」と聞いています。しかしながら、それを招いたのは理事長・園長一族による杜撰な運営でした。

園長の息子による猥褻行為等に対する自主的な事実解明は何ら行われていません。また、1年後の運営再開を目指すのはあまりに虫が良すぎます。

こうした経営者が運営を継続しても、再び同様の問題が生じるのは明白です。

園児の健やかな成長を願うなら、まずは経営者の交代等による運営継続を第一に考えるべきです。

どうしても無理ならば、休止ではなく「廃園」にすべきでしょう。この経営者には保育施設を運営する資格も力量もありません。

なお、休止届に関する児童福祉審議会は2月21日に開催されました。

転園希望者への配慮に欠ける八尾市

集団転園先として、八尾ソレイユ認定こども園(運営:学校法人夙川学園)が内定しています。同園は旧山本南保育所の施設を利用します。

同園には、約1/3のさくら保育園在園児が集団転園を希望したそうです。

一方、別の保育所等への転園を希望しても入所できず、結果として八尾ソレイユ認定こども園へ入所せざるを得なかった児童が多数発生した事が明らかになっています。

しかしながら同園へ転園を希望しても転園できず、元山本南保育所を利用した民間保育所へ入所せざるを得なかった児童が生じたそうです。

さくら保育園の休園の手続きが進められる中、移動先の民間園で開かれた説明会。

①不本意な突然の休園の知らせに動揺しながら今日を迎えていること。
②移動先の園は、さくら保育園の代替え施設であるということ。
③もともと移動を希望した人は在園児の3分の1で、転園を希望したが選考に落ち元山本南の公立施設(※八尾ソレイユ認定こども園)を利用した民間園に結果的に移動する園児が多数いること。

説明会の紛糾で、市と移動先の民間園でその一番大切な部分で共有が図られていなかったということが明らかになりました。

http://yuko.jcp-web.net/?p=3655

事業者側の原因によって転園せざるを得ない場合、自治体は最大限の配慮を行うのが当然です。

高等森友学園保育園の休園に対し、大阪市は最優先扱いとして転所調整を行いました。

高等森友学園在籍児童への優先転所措置が公表

聞くところによると、さくら保育園からの転園希望者にも他の入所希望者と同様の(点数等に基づく)入所調整を行ったそうです。

結果、多くの転園希望者が排斥されてしまった様子です。

調停不成立ならば訴訟か、八尾市で子育てしますか?

さくら保育園や運営者に対して、今も八尾市は最大限の配慮を行い続けています。

取り得る指導監督権限を積極的に行使せず、事態が悪化するに任せ、休園という形で児童や保護者を放り出すに至りました。

また、八尾市やさくら保育園は、同園を利用している園児や保護者には冷たい仕打ちを繰り返しています。

現在は大阪地裁で民事調停が行われています。もしも調停不成立となれば、民事訴訟が提訴される可能性が十分に考えられます。

今後、子育て世代が転居先を選ぶに当たり、八尾市は候補から外れる可能性が濃厚です。手厚い支援を行って子育て世代を呼び込んだ、兵庫県明石市とは雲泥の差です。