東大阪市の社会福祉法人篤雅音会(あつがねかい)が運営するみるく保育園にて、園長・副園長夫婦が数千万円を私的流用していた事が明らかになっています。主に妻の副園長がホストクラブ等での飲食費・ブランド品等の購入費・自宅家賃等に充てていたそうです。

————-
(17/2/22追記)
みるく保育園(東大阪市)の元園長・元副園長夫婦を詐欺容疑で逮捕

(2/25追記)
私的流用額は約1億1000万円になると明らかになりました。
【ニュース】みるく保育園(東大阪市)の元園長・元副園長夫婦が1億円超を私的流用か
————-

大阪・東大阪市の保育園で4年半で運営費約4600万円の私的流用などがあったと市が発表した。流用の中心的存在とされるのは園長の妻の副園長(57)で、普段から派手な服装やブランド品のスリッパを着用していたという。東大阪市は園長らを業務上横領や背信などの疑いで刑事告発する方針。問題発覚後園長(58)は「妻の副園長がほとんど使った」と説明している。保育園は夫婦で運営していて国と市からの補助金は年間約1億3000万円で全てが税金で賄われている。

保育園の実情を知る関係者は副園長について、口調は乱暴な言葉が目立ち自分が決めたことは絶対という中心的人物だったという。また食事会を繰り返し開催し運営費から1000万円以上を支出し、その多くが寿司店や焼肉店などだった。更にお気に入りのホストクラブで豪遊し誕生日には一晩で50万円以上使ったこともあったという。また夫婦は保育園の運営費で約600万円の高級車を購入していて、飲食代などの他に使途不明金が2500万円以上あることも判明している。

保育園の外壁は塗装が剥がれヒビが入り、窓は割れたままで遊具も壊れたままだった。この保育園に子どもを通わせている保護者によると教室内の天井が雨漏りで腐り、カビが生えて腐食したため天井が落ちた事もあるという。保護者らが修理をお願いしても「お金がない」と言われ工事が行われなかったが、修繕費は毎年数百万円以上が計上されていた。園長は東大阪市の監査に「妻の副園長がほとんど使った」と説明していて、市は約4600万円の流用以外にも不正があると見て更に詳しく調べる方針。

問題となっている保育園は1966年に創立し2000年から現在の園長(58)・副園長(57)が運営している。毎年1億3000万円の交付があり約4600万円の私的流用した疑いが持たれている。4600万円の使途は高級国産車の購入費約600万円、自宅の家賃約180万円、職員との飲食代約1153万円でそのうち1回の支払いが53万円の時もあるという。その他使途不明金が約2500万円となっている。東大阪市の担当者は来年度については園児の募集を中止するとしている。

「情報プレゼンター とくダネ!」で紹介された情報

本当に酷い事件です。自治体から交付された補助金(年間1億3000万円)を園児の為ではなく、派手な生活の為に充てていたそうです。特に許せないのが、遊具や教室に重大な不具合が生じているのに放置していた点です。

これは園庭・教室等の外観です。園庭は広いとは言えず、遊具は豊富ではありません。すぐ隣の敷地には廃屋があり、心ある経営者であれば敷地を購入して園庭を拡張しようと考えたでしょう。教室の外壁は確かに塗装が剥がれています。園庭奥の建物は木造モルタル造でしょうか。本館部分も含め、耐震補強工事が行われた形跡はありません。

園児の安全を守る為に必要な措置を保育所へ依頼したにも関わらず、工事が行われなかったそうです。保護者の一部が東大阪市へ直接要求しても何ら不思議ではありません。同時に副園長の派手な様子も伝えられたでしょう。東大阪市による監査を経て、徐々に明るみになってきたと考えられます。

自宅の家賃に流用したと報道されていますが、情報によると東大阪市内に立派な一戸建てを所有しているそうです。セカンドハウス・別荘としての家賃に充てたのではないでしょうか。

保育所は今後どうなるのでしょうか。経営者による刑事事件に発展したケースでは、旧経営陣を一掃して自治体OBが理事長・園長等に就任し、自治体が全面的に出る形で問題解決を図りました(京都市伏見区の春日野園)。

また、刑事事件には至らないものの経営能力の著しい不足が明らかな保育所では、園児募集を停止させ、園児を徐々に他園に転園・卒園させてフェードアウトする事例がありました。しかし、東大阪市は大阪府内で最も保育所へ入所しにくい自治体であり、こうした解決方法は物理的に困難かもしれません(詳細はこちら)。

————-
(2/25追記)
私的流用額は約1億1000万円になると明らかになりました。
【ニュース】みるく保育園(東大阪市)の元園長・元副園長夫婦が1億円超を私的流用か
————-