一斉入所(1次調整)で入所が決まらなかった方がさぞ落胆されていると思います。しかし、その間に2次調整の受付が終わってしまったら大変です。

2次調整とは

1次調整の結果、受け入れ可能数に余裕がある保育施設等において、追加的に受付を行う制度です。一部の区ではウェブサイト上に対象施設・年齢・入所可能数を掲載しています。詳細は結果通知が未着の方は区役所へ問い合わせを&2次調整へ向けてをご覧下さい。ウェブサイト上に掲載されていない区については、区役所へ直接ご確認下さい。

これによると、1-2歳児は殆どの施設で2次調整枠がありません。しかし、0歳児や3-5歳児は残っている枠が散見されます。

空き情報はあくまで2月5日時点での情報

2次調整での空き情報として公開されているのは、あくまで1次調整の結果が発表された2月5日時点での情報です。それ以降の変動は反映されていません。

たとえば2月に入ってから年度末での退所が判明した児童の情報は含まれていません。その為、入所予定数が「0人」となっている施設・年齢でも、2次調整で希に入所できるケースは発生しています(これは1次調整でも同様です)。

どうしても入所したい保育所等の募集数が0人であっても、敢えて第1希望とするメリットはあります。しかし、他の保育所等の希望順位が下がってしまうので、入所選考において不利となる場合もあります。

平成28年4月に開所する小規模保育はフル募集

ここで注目されるのは、一斉募集の締切後に開所が発表された小規模保育施設です。平成28年2月に入所募集、4月開所を予定している小規模保育・家庭的保育でご紹介したとおり、市内で10カ所以上が新たに開所します。

これらの施設は原則として全ての定員を入所枠としており、多くの児童が入所できる見通しです。ただ、認可外保育から移行する一部の施設においては、既に在園している児童が優先的に入所できる措置が講じられるという話も聞いています。その為、外部から新たに入所できる児童数には限りがあるでしょう。

残念なのは見学ができない施設が多い点です。大半の施設では工事の真っ最中です。施設・工事関係者に断って内部を見学できたとしても、保育の様子は分かりません。系列の保育施設を近隣で運営しているのであれば、そちらを見学するのも一つの方法です。

注目を集めるキッズファースト保育園(東成区)

中央区・東成区・天王寺区にお住まいの多くの方が注目しているのは、平成28年4月に開所するキッズファースト保育園です。認可外保育施設として運営されていましたが、今年4月から保育所へ移行します。公募の結果発表が遅くなった事から、2次調整で募集が行われます。

既存施設からの移行なので、同保育園でも在籍者の優先入所が行われる可能性があります。その場合、外部からの募集枠は現的的となるでしょう。新たに入所するには、相当の点数が必要だと考えられます。

こうした措置については賛否両論があるでしょう。ただ、在籍児童の多くは207点であり、仮に優先入所措置が行われなかったとしても点数順で入所できていると推測されます。同じ様な結果となります。

新町第2保育園(西区)は3月11日~25日まで募集受付

大阪市内で保育所へ入所するのが最も難しい地域の一つが西区です。西区役所近くに新設されるのが新町第2保育園です。本来は今年4月の開所でしたが、建設工事の延期等による事情から6月開所となりました。

入所募集日程がようやく明らかになりました。2次調整とは別日程です。3月11日~25日まで募集受付、4月末までに結果通知予定とされています。

平成28年度 新規開設予定「(仮称)新町第2保育園」の入園希望者を募集します(西区役所)

西区にお住まいで2次調整の対象となる方には、一斉入手の結果通知と共に新町第2保育園の入所申込に関する連絡文が同封されていたそうです。これによると、平成28年度一斉入所で申し込んでいない方・申し込んだが入所保留中の方・申し込んで入所内定となった方、いずれもが申し込める様な記載がされています。

点数が高くて入所できる自信があるなら新町第2保育園、点数に自信がないなら2次調整への応募を行うのが基本線でしょうか。難しいです。詳細は西区役所へお問い合わせ下さい。

2次調整へ応募せず、認可外保育施設という方法も

一方、2次調整へ応募せず、認可外保育施設を利用するという方法もあります。一斉入所で申し込んだ保育所へどうしても入所したい、2次調整の募集保育園は登園するのが困難という方もいるでしょう。

認可外保育施設へ入所した場合、今後の保育所等の入所選考で5-7点の加点が得られます。この加点を得た上で、年度途中入所や平成29年度一斉入所を待つという考え方があります。

まずは見学を

2次調整の受付締切まで残り1週間です。申込を検討している施設は早めに見学し、保育の様子等を確認して下さい。

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(2/15追記)
大阪市内ではインフルエンザが大流行しています(インフルエンザの発生状況)。その為、この時期の見学を断っている施設も少なくないそうです。見学前には予め施設へ電話し、問い合わせる様にして下さい。
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なお、保育所等を探すには、大阪市内の施設を地図上にマッピングした【H27版】大阪市子育て支援施設マップ(非公式)が有用だと思います。認可外保育施設は変動が激しいので掲載していませんが、それ以外の施設(新設を含む)は概ね掲載しています。必要に応じてご利用下さい。