大阪市内でも徐々にこども園が増加しています。既に設置・運営されている保育所・幼稚園から、新たにこども園へ移行する施設が発表されました。

平成29年4月1日に大阪市内において認定こども園の開設を希望する法人について募集(募集期間:平成28年4月21日から平成28年6月3日)し、学識経験者等からなる認可・確認部会(選定会議)で審査した結果及び意見を参考に、認定こども園の設置・運営予定者を次のとおり決定しました。

認定こども園設置・運営予定者一覧
行政区設置・運営予定者類型現施設名現施設所在
都島区社会福祉法人治栄会幼保連携型内代まつのはな保育園都島北通2-9-16
学校法人松尾学園幼稚園型淀川幼稚園大東町2-5-28
福島区社会福祉法人麦の穂幼保連携型海西ひばり保育園海老江8-13-21
天王寺区社会福祉法人光聖会幼保連携型蓮美幼児学園うえしおナーサリー上汐3-4-9
東淀川区社会福祉法人路交館幼保連携型保育所豊新聖愛園豊新3-25-5
住之江区社会福祉法人日本ワールド・ヴィジョン会幼保連携型大阪神愛館グレース保育園南港中2-3-51
社会福祉法人愛和保育園保育所型愛和保育園西加賀屋1-1-47
東住吉区学校法人トリストラム学園幼稚園型プール幼稚園矢田3-2-18
学校法人さつき学園幼稚園型さつき幼稚園西今川2-4-12
平野区学校法人光源寺学園幼稚園型光源寺幼稚園平野本町4-11-5

http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000369699.html
http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000369/369699/kekka.pdf(結果詳細)

認定こども園に移行すると何が変わるの?

既にある保育所・幼稚園が認定こども園へ移行すると、何が変わってくるのでしょうか。新たに入所を検討している方の目線から考えてみます。

そもそも認定こども園とは幼稚園と保育所、双方の機能を併せ持った施設です。その為、原則として保育と教育の両方が提供されます。

具体的には(旧)幼稚園が新たに0-2歳児の保育も行う、保育に欠けていない児童も(旧)保育所で教育を受けられる、などが挙げられます。

若干の語弊はありますが、「保育所と幼稚園を足して2で割った施設」となります。施設毎の違いが大きく、よく言えば多様性、悪く言えばバラバラです。

入所手続・入所後の違いに要注意

気をつける必要があるのは入所手続の違いです。同じ施設であっても、利用認定毎に申込・選考方法が異なります。

まずは3歳以上の教育に該当する1号認定です。これは各施設で入所受付・選考が行われます。各施設が定めた基準に則って選考が行われます。10月~11月頃に結果が通知される場合が多いそうです。

一方、保育に該当する2号・3号認定は異なります。保育所等入所選考基準に則って、大阪市が選考を行います。結果は毎年2月に各家庭へ通知されます。

また、入所後の違いも大きいです。入所時の認定区分によって、保育料(実費負担部分を含む)・教育/保育内容・時間等が異なります。

特に注意が必要なのは保育時間です。0-2歳児は19時頃までの保育を実施しているが、教育(幼稚園)に相当する3歳児以降は預かり時間がぐっと短くなるケースもあります。時間が合わず、3歳児から転園せざるを得ないという話も聞きます。

認定こども園は新たな形態である為、施設側も若干の手探り状態であるのが実情でしょう。利用検討者は更に理解が追いついていないと思います。

入所を検討している方は、必ず見学・説明会に参加し、特に保育内容・保育時間・保育料を確認して下さい。入所してから「思っていたのと違う」と気づいても、後の祭りです。